黒幕の存在
話によると、一成の妻が実質的な社長のように振舞っているようだ。また、社名の変更も検討しているという。
一成は、どちらかといえば以前からあまり表立ってリーダーシップを発揮するタイプではなく、言われたことをそのとおりに実行するような性格である。代表取締役に選任した理由も、自ら会社をコントロールしようとすることはないであろうとの判断からであった。
振り返って考えると、嫁が裏で糸を引いていた可能性が高いといまでは思っている。
まとめ:後継者の選定はじっくり慎重に
・長男などに拘らず人望のある適性の高い人物を後継者に据える必要がある
・遺産分割の際にも問題になるが、長男の嫁(または娘の夫)などが裏で糸を引いているケースがある
・「種類株式」や「属人的株式」の導入も検討し、しばらく様子をみることも対策のひとつである
・後継者の選定にあたっては独断で決めずに、多くの助言を得たうえで判断することも必要である
・仮に、株式を子供たちに等分で承継させる場合には将来的な争いのもとを作ることになりかねないことから基本的には1人に承継させるべきである
地主の相続における後継者選定にあたっては、以上のポイントに注意したい。
小俣 年穂
ティー・コンサル株式会社
代表取締役
<保有資格>
不動産鑑定士
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引士
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【12/23開催】
金融資産1億円以上の方のための
「本来あるべき資産運用」
【12/23開催】
タイ居住の国際弁護士が語る
「タイ移住」のリアルとメリット
【12/24開催】
高所得者・高収益法人が注目している
「ビジネスジェット投資」とは
【12/27-29開催】
「名義預金」vs「贈与」
“相続税の税務調査”で問題になるのは?
【12/27-29開催】
「相続」入門セミナー
相続人・被相続人双方が知っておくべき
具体的スケジュール・必要な手続き・今からできる事前準備

