格付けが高い会社ほど、銀行に対する交渉力も強い
3月の年度末を終えるとひとまず仮決算の数字を見せていただく、という機会が多いです。その時、気になるのは、銀行によるスコアリングの対策です。
融資を受けている、あるいは、受けようとする会社は、銀行に決算書を提出し、融資先企業としての格付け、いわゆる「スコアリング」をされます。
融資先として安全かどうか、つまり、利息をつけて融資をして、返済できる可能性が高いか低いかを、極めて機械的に判断するわけです。
銀行は、できるだけ安全な会社に貸したいわけですから、格付けが高く、安全度が高い会社ほど、銀行に対しても、交渉力が強くなります。
決算書のつくり方次第で銀行融資の可能性が変わる!?
ならば、決算書を提出する会社側は、自社に有利になるよう、決算書づくりに知恵を絞る必要があります。なのに、そのような対策を全くしていない、という企業をよく見かけるのです。
まず、PL(損益計算書)で言えば、営業利益、経常利益を大きく見せておきたいのです。その為のポイントは、
1)売上高を増やせないか?
2)特別損失にまわせる費用はないか?
ということです。
具体策や事例については、今後にお伝えいたします。本決算を確定させる前に、よく考えてみてください。銀行スコアリングが有利になるだけでなく、節税にも繋がり、使えるお金がたくさん残るわけですから。