昨年12月~現在までのFRBの動向
まず、FRBの動向を時系列で確認します。昨年12月のFOMC議事録には、「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)から翌日物レポ金利が幾分の上昇圧力を受け続けている。……FOMCメンバーの数人はバランスシートの縮小ペースを落とす決定に向けた議論を開始するのが適切と示唆した」との記述があります。
そして、(元ニューヨーク連銀でFRBのポートフォリオ・SOMAやそのオペレーションを管理していた)ダラス連銀のローガン総裁は1月6日の講演で、「毎月末の短期金融市場における典型的な圧力は、もはや流動性が超潤沢ではない状態にあることを示唆している。……FRBリバース・レポの残高がゼロに近づくにつれて、流動性の状況により大きな不確実性が生じるだろう。……バランスシートの縮小ペースを落とす決定に向けた議論を開始するのが適切である」と述べました。
さらに、1月のFOMC後の記者会見で、パウエル議長は「本日のFOMCでバランスシートについて議論した。また、次回3月のFOMCでは、よりつっこんだ(in-depth)議論を開始する予定である」と述べています。
[図表5]は、FOMC参加メンバーが言及している「翌日物(民間)レポ金利」と「FRBリバース・レポ残高」について、それぞれみたものです。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
注目のセミナー情報
【事業投資】1月13日(火)開催
トップ経営者が実践する節税方法を公開!
「即時償却による節税」×「想定利回り9.6%以上」×「手間なし」
無人運営コワーキングスペース「マイクロFCオーナー制度」の全貌
【国内不動産】1月17日(土)開催
建築会社だから実現する安定利回り6%・短期売却で30%超のリターン
東京23区で始める「土地から新築RC一棟投資」実践法
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

![[図表5]FRBの政策金利とレポ金利](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/540/img_5df6f63c981bc9e07861fa8aa2d3689f128264.jpg)
![[図表6]銀行以外のFRBへの預金残高(リバース・レポ残高)](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/540/img_443528d6f76fbe5c95da07f8d57699cb117726.jpg)