業界厳しい中…。新聞販売店勤務・50代男性、“出世せず”に「年収450万円から年収520万円」になったワケ

業界厳しい中…。新聞販売店勤務・50代男性、“出世せず”に「年収450万円から年収520万円」になったワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

少子高齢化が進み、多くの企業で人件費の高い年配者のウェイトが高くなるなか、組織の若返りを図っていきたいと願う企業は多いでしょう。人材が豊富な大企業であれば「早期退職」を促すことも容易ですが、中小企業で同じことを行えば、愛社精神や仕事への前向きな気持ちを破壊することにもなりかねません。社員数50名の新聞販売店を23年間経営し、多くの企業の経営支援に携わってきた米澤晋也氏が、日本の中小企業が効率よく、合理的に組織の若返りを図るにはどうするべきか、興味深い実例等を交えて詳しく解説します。

 

50代社員の年収が70万円増えた新聞販売店の事例

私の経営支援先の事例を紹介します。従業員数60名ほどの新聞販売店を営むN社では、数多くのPTを立ち上げ、衰退するビジネスを復活させました。

 

新聞市場は1997年をピークに、その後インターネットの普及、特にスマートフォンの普及の影響を受け、衰退の一途を辿っています。求人をしても若者からの応募はほとんどありません。

 

経営の選択肢は、縮小均衡し会社をたたむか、他社に吸収されるか、新しい業態に転換するかのいずれかになります。

 

同社では、これまで、社員は新聞の営業に多くの時間を割いてきましたが、最近では売り込みや面会を嫌う生活者が増え時間を持て余していました。その時間を使い業態転換に挑戦したのです。

 

地域の高齢化を受け、「地域の高齢者のパートナーになる」という事業コンセプトを立ち上げ、電球の取り替えやエアコンの掃除、ハウスクリーニング、健康教室、スマホの活用セミナーなど、数々のPTが立ち上がりました。社内には、常に2つか3つのプロジェクトチームが走るようになりました。

 

30代~40代の若手がプロジェクトの発起人になることが多く、集うメンバーは老若男女、様々です。メンバーは、それぞれの得意分野を活かし協働します。

 

ある50代中盤の男性社員は、社歴20年を超えるベテランで、集金や営業などを通じ、地域の方たちと豊かな人間関係をつくってきました。

 

高齢者向けサービスの展開のためには、地域コミュニティを巻き込む必要がありますが、コミュニティには排他的な性質があるので、見ず知らずの人が提案しようとしても、なかなか受け入れてくれません。その男性社員は、豊富な人脈を活かしコミュニティとのジョインという大役を果たしました。

 

プロジェクトの中には頓挫したものもありましたが、成功したアイデアを大切に育てた結果、高齢者向けのビジネス構想は見事開花しました。会社の業績が向上したことで、男性社員は、出世せずとも450万円だった年収が、およそ520万円になりました。

 

大企業で出世をした人に比べると年収は低いですが、出世競争の中で人材が消費されることはありませんし、人が活かされ続け、いつまでも希望を持つことができるのです。

 

本記事で紹介した方法は、どの企業にもそのまま当てはまるものではありませんが、考え方として参考にしていただければと思います。

 

《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

 

​​【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録