すでに三日坊主で終わってしまった…企業経営支援で活用している、「新年の目標」を達成するための“3つの技術”

すでに三日坊主で終わってしまった…企業経営支援で活用している、「新年の目標」を達成するための“3つの技術”
(※写真はイメージです/PIXTA)

新年を迎え、目標を立てたものの、気づけば三日坊主で終わってしまった経験はありませんか? 「意志が弱い」と自分を責めがちですが、実は目標を継続するためには技術的なアプローチが有効です。本稿では、社員50名の新聞販売店を23年間経営し、多くの企業を支援してきた米澤晋也氏が、企業経営支援で活用している、三日坊主を防ぎ、目標を達成へと導く3つの実践的な技を紹介します。

新年の目標への取り組みを継続するために“必要な技術”

新年を迎え、決意新たに目標を立てたはいいが、すでに三日坊主で終わってしまったという方もいると思います。

 

このような挫折を繰り返すと、自分自身を「意志が弱い人間」と責めてしまいますが、本当にそうなのでしょうか。意思は、本人の資質と捉えられがちですが、技術で解決できる部分が多分にある領域です。

 

本稿では、私が企業の経営支援を行う際に活用している、三日坊主を防ぎ、取り組みを継続させる3つの技をお伝えしたいと思います。

1.「何をやるか?」の前に「何を終わらせるか?」を設定する

三日坊主で終わる最も大きな原因として「終焉」を設定していないことが考えられます。

 

私たちは、目標を「何をどのように始めるか?」という開始の問題として捉えますが、その前に「何を終わらせるか?」という終焉を設定しなければなりません。

 

米国の診療心理学者であるウィリアム・ブリッジズ氏は、失恋や失業、大切な人との死別など、人生の岐路に立つ人を多く診る中で、「転機を乗り越えられない人」の特徴として、過去にケリをつけていない……「終焉」が済んでいないという要件を明らかにしました。始める技術ではなく「終わらせる技術」の問題だったということです。

 

このことは、失恋や失業など、望まざる出来事だけでなく、自らの決意で新しいことに挑戦する場合にも応用できると考えます。

 

また、ブリッジズ氏は、終焉と開始との間には「中立圏」という、モヤモヤした期間が必要ということも指摘しています。このことは、失恋の経験がある方には深くご理解いただけるのではないでしょうか。失恋の翌日に新しい恋は始められません。失恋を受け入れることができずに苦しみ、自分と向き合う期間が必要なのです。

 

中立圏から脱すると、新しい挑戦への「開始」のフェーズに入りますが、この時の切り替えを有効に行うマインドセットとして、私は「終焉のセレモニー」という方法を提唱しています。

 

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