実家をリフォーム→“賃貸転用”で「表面利回り100%超」の事例も…親から引き継いだ古い家が「お宝」だといえるワケ【空き家収益化のプロが解説】

実家をリフォーム→“賃貸転用”で「表面利回り100%超」の事例も…親から引き継いだ古い家が「お宝」だといえるワケ【空き家収益化のプロが解説】

相続した実家にリフォームを施して、賃貸住宅に転用すれば「購入費用0円」で高利回りの不動産投資を実現できます。とくに、直近まで親が住んでいたような家の場合はリフォーム費用を抑えられ、利回りも高くなるといいます。本稿では、三木章裕氏の著書『実家の「空き家」超有効活用術』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、古い家が「お宝」に生まれ変わった4つの事例についてみていきます。

神奈川県・和歌山県和歌山市の賃貸転用成功事例

◎神奈川県の古家

次は、神奈川県の物件です。

 

こちらでは、お父さんの所有物件だったものを、思い出がたくさん詰まっているので、売りに出さず、賃貸物件として持っていたいと思い、賃貸住宅として改装されました。物件も程度が良く簡単なカラーリフォームと設備の交換で、賃貸募集しました。

 

この物件もすぐに入居者が決まりました。

 

リフォーム工事費は150万円で、月額家賃は8万3,000円です。

 

車1台分の駐車場があり、ペットを飼いたいご家族が入居してくれました。この物件の表面利回りは66%になる、高利回りの賃貸物件です。

 

相続物件の場合、一般的な不動産投資と異なり、物件購入費がかかっていませんので、賃貸向けにリフォーム工事するだけで、高利回りの賃貸物件ができてしまいます。

 

「親の住んでいた古い家なんか、誰も借りてくれない」と考えているかもしれませんが、意外と内装工事程度で賃貸住宅に転用されて、家賃を稼いでくれるようになります。

 

◎和歌山県和歌山市の中古マンション

古いマンションでも、少し内装に凝ると、意外と賃貸需要があります。

 

和歌山県和歌山市のマンション物件です。相談に来られた木本さん(仮名)は、相続したのはいいものの、自分たちが住むつもりがなかったので、空室になったまま放置していました。

 

近隣の不動産屋に相談しても、何も解決策を提案してくれません。

 

そこで、木本さんの友人からのつてで私に相談があり、そのままでは維持費や固定資産税を払うばかりで、まさに“負動産”でした。

 

そこで、賃貸需要があるところなので、一緒に活用方法を検討して、賃貸住宅として活用することにしました。しかし、この周辺は競合の賃貸マンションが多く、差別化を図るため、古家再生リフォームの専門家に入ってもらい、大胆にリフォームしました。

 

リフォームは、普通のマンションリフォームよりは少し高くつきましたが、改装すると、すぐに入居者が決まりました。

 

リフォーム費用は149万円、家賃は7万9,000円プラス共益費4,000円です。

 

1年半もあれば投資費用は回収できて、毎月家賃がもらえるようになりました。

 

マンションといえども、放っておくと、いろいろコストがかかってしまいます。維持するのに、ゼロではなくマイナスになります。そこでなんとか、お金を生むこと、稼げることを考えないとダメです。ビジネス的にいえば、チャンスロスになっているわけですから。

価値を見つけて磨き上げれば「お宝」になる

特に、直近まで親が住んでいたような家だと、リフォーム費用が少なくて、高利回りになり、可能性も高くなります。活用しないと、実にもったいないです。

 

昨今の長寿化社会では、親も自分の終の住処と思った家でも、結局、高齢者施設などに転居しなければならない事態が増えています。親から引き継いだ古い家は、厄介者ではなく「お宝」です。

 

相続する皆さんがその価値に気づいて、磨きあげると輝いてきます。

 

実家の「空き家」超有効活用術

実家の「空き家」超有効活用術

三木 章裕

フォレスト出版

【放置しているだけで、年間コスト50万円以上! 実家が「空き家」になったときの有効活用法】 人口減少社会にある日本において 本格化してきている「空き家」問題。 「自分には関係ない」 と思っていたら大間違いです…

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