そんなときにたどり着いたのが、本書でご紹介する「付加価値額経営」です。詳しくは文内でお伝えしますが「粗利」に対する疑問も売上総利益=付加価値額=絶対利益=粗利という私なりの回答を出すことができました。
そして、この「付加価値額経営」を行うことで現在では売上22億円、経常利益2億円、従業員240人のグループ会社を率いるまでになりました。自己資本比率は60%以上です(一般的に30%以上を安定企業、50%以上を優良企業と呼びます) 。
8勝7敗でも勝ち越すことが大切
経営をやっていくと色々な話が舞い込んできます。チャンスの話もあれば騙されそうな話もあります。慎重になり過ぎてチャンスを逃がしたり、うまい儲け話に騙されて大損したりします。中小企業経営者には、それらの話を嗅ぎ分ける能力が必要です。
私は、それらの判断を直感で決断するようにしています。ファストチェス理論では「5秒でひらめいた手」と「30分間考え抜いた手」とでは86%が同じ手だそうです。そこで私は5秒以上迷ったらやらないようしているのです。人間ですから間違えた判断をすることもあります。そのときはすぐに頭を下げて判断を修正するようにしています。
論語にある「過(あやま)ちては改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ(過ちを犯したと気づいたら自分の面目や他人の目など気にせず、躊躇うことなく改めるべきである)」です。これは非常に勇気のいることですが実行しています。
経営者は、失敗を恐れずに挑戦し続けることで必ず道は開けます。経営は大相撲と同じで、8勝7敗でも勝ち越すことが大切です。勝ち越すことで少しずつ番付が上がっていきます。幕内で長く相撲がとれるような力士を経営では目指すべきです。
本稿を読んでくださったあなたには、一気に横綱を目指して短命で終わる経営ではなく、少しずつ番付を上げていく経営を目指していくことをおすすめします。
(株)九昭ホールディングス代表取締役
池上 秀一
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