できない約束をしてはいけない
「約束は必ず守る。できない約束はしない」
会社を大きくするため、規模を広げるために新しく仕事を取ろうとしたり、新規ビジネスを始めようとするとき、相手からの申し出につい「できます」と答えてしまうと、あとで困ってしまったり、最悪は実行できずに相手の期待を裏切ってしまうことがあります。
ビジネスは信用第一です。どんな小さな約束であっても必ず守ることが大事です。守れない約束は最初からしてはいけません。
私はこの指標の1つに「時間を守ること」を置いています。私は非常に時間に厳しいです。もちろん、人間なので何かしらのトラブルがあるでしょう。そんなときは事前に連絡をする。これは人として当たり前のことです。
私がこのような考え方になったのは父からの教育があったからです。
父はイケイケドンドンな人でしたが「時間を守ること」「嘘をつかないこと」「約束を守ること」「モノを盗まないこと」など日本人が昔から当たり前にしてきた精神性をしっかりと叩きこんでくれました。
ちなみに『魏志倭人伝』では西暦200年頃の日本人を『婦人淫(いん)せず、妬忌(とき)せず。盗窃(とうせつ)せず、諍訟(そうしょう)少なし(婦人の貞操観念は堅く、妬んだりしない。盗みをする者も少なく、訴え事も少ない) 』としてその姿を伝え、「モノを盗まないこと」が特筆されています。もちろん、時間にルーズな人は多くいます。
過去に、あるテレビ局から会社の取材の申し出がありました。何かのきっかけになればと話を受け、ひとまず打ち合わせをすることになり、会社まで来てもらうことになりました。
しかし当日、相手のディレクターは10分ほど遅れてやってきました。テレビ業界ではよくあることなのかはわかりませんが、ディレクターはいきなり本題に入ろうとしました。
私は「その前に言うことがあるでしょう?」と言いました。
相手はポカンとした顔で、私が何を言わんとしているかがわからない様子でした。そこで「わからないなら帰ってください。もう二度と来ないでください」と伝えました。
テレビ出演のチャンスはなくなりましたが、後悔はしていません。
このような人と付き合うかどうかはあなた次第ですが、私は基本的にはつき合わない。二度と会わないことにしています。
なぜなら、そういう人はビジネス相手として信用できないからです。
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