不動産投資において、高利回り物件の運営に成功したら、売却して規模を拡大させ、収益アップを狙うのがセオリー。物件の買い増しに際しては、新たに資金調達が必要となるわけですが、「不動産投資では、お金を借りることが悪いと思っていたら絶対に成功できない」と、株式会社ピカいちの代表取締役・柳田将禎氏は言います。リフォーム投資のプロである柳田氏の著書『ピカいちのリフォーム投資 改訂版』より、サラリーマン大家にとって必須の「融資」への考え方について詳しく見ていきましょう。
「キャッシュは温存」が鉄則
また、買い増しをするとき、キャッシュはできるだけ温存すべきです。
今までは通帳の数字を改ざんなど、お金がないのに持っているように見せかけて失敗してしまう人がいましたが、本当にお金があって使わないのであれば、それが理想的な方法です。
大きな借金を恐れる人もいますが、不動産投資を行うにおいて、キャッシュ切れを起こすことがもっともリスクだと考えます。
よく「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」といいますが、まさにそのとおりで、キャッシュを持っている人であれば銀行はお金を貸してくれるのです。
繰り返しになりますが、現金がなければ、お金は借りられなくなってしまいます。それは破産を意味します。
銀行はこちらに余裕があるときにしかお金を貸してくれないため「お金があるのに金利を支払うのはもったいない」と感じる人がいるかもしれません。私は、金利は保険料として考えると良いと思います。
よくファイナンシャルプランナーが住宅ローンのアドバイスをするとき、繰上げ返済を勧めますが、不動産投資では繰上げ返済を絶対に勧めません。
これはマイホームを購入するための住宅ローンであっても同様です。もしも繰上げ返済をしてしまってキャッシュがなくなったら、お父さんが病気にかかった、子どもが事故に遭った……といった有事に対応ができなくなってしまいます。
不動産投資では、お金を借りることが悪いと思っていたら絶対に成功できません。
お金を借りてお金を増やしているのですから、お金を借りることは「善」なのです。要するに、そのお金をどう投資するかが重要なのです。
不動産投資は会社経営と同じで、現金がなくなった時点で破産となります。決算上マイナスになっても、現金がなくならなければ耐えられます。逆にいうと、現金がなくなれば黒字でも倒産するわけです。そこを絶対に見誤ってはいけません。
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株式会社ピカいち
代表取締役
神奈川県生まれ。専門学校に在学中、自分の堕落した生活に終止符を打つ決断をする。翌年の春陸上自衛隊に入隊。2年間を自衛隊で過ごし、その翌年オーストラリアに渡り1年間語学とサーフィンに熱中し、翌年帰国。オーストラリアではハウスクリーニングで生計を立てる。その後、英会話学校マネージャーをしながら、競売物件を購入して不動産投資を開始。ボロボロ物件を再生、高利回り物件に仕上げる手法で次の物件を買い増やす。その後、内装・塗装工事・戸建住宅リフォームなどの修行をして、ピカいちを設立する。
現在68棟650世帯、物件総額33億円以上を満室表面利回り約18%以上で稼働させている(法人・個人名義を合算。2021年2月現在)。リフォーム実績は累計9567世帯。
「勝てる! 不動産投資コンプリートガイド」(柳田武道著・幻冬舎刊)、「空き家は使える! 戸建て賃貸テッパン投資法」(サーファー薬剤師著・技術評論社刊)で紹介される。
現在千葉テレビでCM放映中。千葉テレビ『ビジネスフラッシュ』でも弊社が紹介された。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載ボロボロ物件を再生して高利回り物件に仕上げる手法で、数々の不動産投資を成功させてきた「株式会社ピカいち」代表取締役、柳田 将禎氏が解説する、自己資金ゼロのリフォーム投資術