不動産投資において、思うように収益が見込めない物件であれば、「売り時」のタイミングで売却するのが正しい、という考え方が一般的です。しかし、「焦って売るより、『所有する・売る』という選択肢を持っておくことが重要』と、リフォーム投資のプロである株式会社ピカいちの代表取締役・柳田将禎氏は言います。柳田氏による著書『ピカいちのリフォーム投資 改訂版』(プラチナ社)より、非収益物件との向き合い方について、詳しく見ていきましょう。
リフォームの力で「非収益物件」を「高収益物件」へ
私は、リフォームによって物件の価値を上げられることに気づいていない人が多いと感じています。
感覚としてはリフォームを「修繕」(壊れたものを直す工事)「原状回復」(もとに戻す工事)だと考えて、ただの経費程度の認識しかない人が多いようです。
私の考えとしては、リフォームは投資であり、非収益物件から高収益物件にも変える力があると思います。
多くのサラリーマン投資家はリフォームに対して、なるべくお金を惜しみたいと考えており、投資をする感覚が欠如しています。
リフォームを経費として考えてしまえば、ただのキャッシュアウトでしかありません。そうではなく「物件をより良くするもの。よりお金を生み出すもの」と捉えてみましょう。
私が提案しているのは、このように投資的な考え方です。たとえ最初の段階でキャッシュアウトが伴ったとしても、そこに新たなお金を稼ぎ出すことができれば良い投資なのです。
またうまくやれば、キャッシュフローが増える効果も期待できます。不動産投資の王道はキャッシュフローを多く得ることだと思います。
収益力を上げるには、物件に力がなければいけません。
空室をただ埋めるのではなく、より高い家賃で埋めることができれば収益はアップしキャッシュフローが厚くなります。そして、その利益で投資したリフォーム資金を取り戻すことができるのです。
不動産投資で重要なのは、「費用対効果が高く、高収益な物件に変えるためのノウハウを持っていること、そして売却をうまく連動させられること」です。
不動産投資における失敗にはいくつか種類がありますが、「致命的な失敗物件」を除けば、実はやり直せるケースも多々あります。
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株式会社ピカいち
代表取締役
神奈川県生まれ。専門学校に在学中、自分の堕落した生活に終止符を打つ決断をする。翌年の春陸上自衛隊に入隊。2年間を自衛隊で過ごし、その翌年オーストラリアに渡り1年間語学とサーフィンに熱中し、翌年帰国。オーストラリアではハウスクリーニングで生計を立てる。その後、英会話学校マネージャーをしながら、競売物件を購入して不動産投資を開始。ボロボロ物件を再生、高利回り物件に仕上げる手法で次の物件を買い増やす。その後、内装・塗装工事・戸建住宅リフォームなどの修行をして、ピカいちを設立する。
現在68棟650世帯、物件総額33億円以上を満室表面利回り約18%以上で稼働させている(法人・個人名義を合算。2021年2月現在)。リフォーム実績は累計9567世帯。
「勝てる! 不動産投資コンプリートガイド」(柳田武道著・幻冬舎刊)、「空き家は使える! 戸建て賃貸テッパン投資法」(サーファー薬剤師著・技術評論社刊)で紹介される。
現在千葉テレビでCM放映中。千葉テレビ『ビジネスフラッシュ』でも弊社が紹介された。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載ボロボロ物件を再生して高利回り物件に仕上げる手法で、数々の不動産投資を成功させてきた「株式会社ピカいち」代表取締役、柳田 将禎氏が解説する、自己資金ゼロのリフォーム投資術