孤独からくる「買い物依存」を救う4つの対処法
思わぬ理由から老後破産に追い込まれてしまった鈴木さんですが、今後どのような対策をとることができるのでしょうか。考えられるのは、以下の4つです。
1.専門機関や専門家に相談する
まずは、鈴木さん自身が買い物依存症であることを自覚し、保健所や依存症の専門機関などに相談をしてみるといいでしょう。ひとりで抱え込まずに、周囲に助けを求めながら解決していくことが大切です。
同じ問題を抱える人の自助グループに参加すると、仲間と一緒に悩みに向き合うことができ問題が解決しやすくなるほか、借金に関する問題は弁護士に相談することで解決できる可能性が高まります。
2.クレジットカード利用をやめ、現金払いにする
現金払いに比べ、クレジットカード払いは「お金を使っている」という感覚があまり持てず、知らぬ間に使い過ぎて利用金額が高額になっていることがあります。
クレジットカード払いから現金払いに切り替え、1日に使える金額を決めたり、家計簿をつけたりするなど、お金を使い過ぎない工夫が必要です。
3.子どもの近くに引っ越す
鈴木さんの近くに親しい友人がおらず、孤独や寂しさを感じているのであれば、子どもの近くに住居を移すことも一案です。子どもや孫とのつながりを確保し、心機一転、新たなコミュニティで居場所を探してみるのもいいかもしれません。
4.シニアでも無理のない範囲で働く
現在は、シニア向けのアルバイトやパート、シルバー人材センターなど、シニアの仕事の需要が多くあります。
内閣府の「令和5年版高齢社会白書」によると、70~74歳の就業者の割合は男性が41.8%、女性は26.1%と、70代でも多くの人が働いているのです。
お金を稼げるだけでなく、社会とのつながりを持ち「やりがい」や「生きがい」を感じられるということから、あえて老後も働くことを選択している人も少なくありません。
「老後の三大不安」を軽減するためにできること
退職すると、人と話すことが極端に減り、孤独や寂しさから高齢者が詐欺などの被害に遭いやすくなる傾向にあります。
また、孤立化はうつ病や認知症のリスクも高まるといわれており、孤独死にも繋がります。いざというときに身近に相談できる親しい人がいないことは、高齢者にとって大きなリスクです。
豊かな老後を送るためには、資金準備だけではなく、心身ともに健康で豊かに過ごせるような環境を整えることが大切です。
「老後の三大不安」といわれる「健康」「お金」「孤独」。少しでも不安が減らせるよう、お金や健康だけでなく「人とのつながりや生きがい」を意識して生活してみることをおすすめします。
松田 梓
株式会社FP STYLE
代表取締役/ファイナンシャルプランナー
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】