3.金融市場(11月)の振り返りと予測表
10年国債利回り
■11月の動き(↘)
月初0.9%台半ばでスタートし、月末は0.6%台後半に。
月初、前日のYCCの再修正を受けて1%の節目に肉薄したが、FOMCを受けた米利上げ観測の後退や雇用者数ほか米経済指標の鈍化による米金利低下が波及して低下に向かい、8日には0.8%台半ばに。
その後しばらく横ばい圏での推移を経た後、米CPIの鈍化等に伴う利上げ観測後退により、17日には0.7%台半ば、21日には0.6%台後半まで低下した。翌22日には日銀が国債買入れ額を減額したことを受けて0.7%台に持ち直し、しばし0.7%台で推移。月の終盤には、タカ派と目されるFRB高官の発言がハト派的と解釈されて再び0.7%を割り込み、0.6%台後半で終了した。
ドル円レート
■11月の動き(↘)
月初151円台前半でスタートし、月末は147円付近に。
月初、FOMCや雇用者数ほか米経済指標の鈍化に伴う米利上げ観測の後退によってドル売りが優勢となり、6日に149円台まで下落。その後はパウエルFRB議長講演などを受けて米利上げ観測が再燃してドルが持ち直し、13日には151円台後半に達したが、円買い介入への警戒感が上値を抑えた。
中旬には米CPIの鈍化などを受けて米利上げ打ち止め観測が広がったことでドル安基調となり、21日には148円付近に。下旬には一旦ドル高に振れる場面があったものの、米経済指標が下振れたほか、タカ派と目されるFRB高官の発言がハト派的と解釈されたことで再びドル安に。月末は147円付近で終了した。
ユーロドルレート
■11月の動き(↗)
月初1.05ドル台半ばでスタートし、月末は1.09ドル台前半に。
月初、FOMCや雇用者数ほか米経済指標の鈍化に伴う米利上げ観測の後退によってドル売りが優勢となり、6日には1.07ドル台半ばへ。翌7日に低調な独経済指標を受けて1.06ドル台へやや下落し、しばらく同水準での推移に。中旬には米CPIの鈍化などを受けて米利上げ打ち止め観測が広がったことでドル売りやリスク選好的なユーロ買いが進み、21日には1.09ドル台半ばに到達。
月終盤にはタカ派と目されるFRB高官の発言がハト派的と解釈されたことでドル安圧力が高まったものの、ユーロ圏の消費者物価指数鈍化に伴うユーロ売りも入り、月末は1.09ドル台前半で終了した。
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>
注目のセミナー情報
【税金】1月9日(木)開催
年収1,000万円以上の富裕層限定
中古太陽光発電投資の“節税”術
【資産運用】1月11日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資
【海外活用】1月11日(土)開催
「世界の高利回り不動産」セミナー
「世界のビザ」最新情報も徹底解説
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】