A家の後日談
「腹を割って話す」が功を奏し…理解すると行動は早かったCさん
後日、再び筆者のもとを訪れたAさんの話によると、帰宅後AさんとBさんは「親としてCにどんな手助けをするのが一番いいだろう」と筆者の助言も参考によく話し合ったそうです。
そして、Aさんは「息子のプライドが高いのは自分のせいかもしれない」と反省し、Cさんの前で腹を割ってあるがままの家計の現状を話し、筆者が提案した3つすべての改善策についても伝えたそうです。
すると意外にも数日後、Cさんは不動産会社へ。保証人をAさんに頼み、家賃が安価な築古アパートを借りました。親の家計と自分の立場をようやく理解できたのかもしれません。
その後はコンビニでアルバイトをしながら、ハローワークやサポステで支援を受けプログラミングの勉強を開始。いまはリモート勤務が可能なSE(システムエンジニア)を目指しているそうです。
Aさんは、「困っているのに長年切り出せず、プライドが高かったのは自分のほうだったのかもしれません。息子は独りよがりではダメだと気づいたようで、考えを改め本気でSEを目指しています。十数年にわたる就職活動も、ようやく終わりを迎えそうです」と安堵の表情で話してくれました。
牧野 寿和
牧野FP事務所合同会社
代表社員
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