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2割の人は「何もしていなくても嫌ってくる」
人間関係にも「2対6対2の法則」があるようです。これは、
2割=味方になってくれる人
6割=どちらでもない人
2割=何もしていなくても嫌ってくる人
という考え方です。たしかに職場や学校でも、「いつも味方の人」と「いつも悪態をついてくる人」はいるものです。
ただし、悪態をついてくる人たちは「人生の税金」みたいなものです。あなたの言動にかかわりなく発生する側面もあります。そういう人に出会ったら、無理に仲良くなろうとするよりも、味方や中立の人に意識を向けたほうがいいでしょう。
もし攻撃してくる人が嫌な場合は、ヨイショ技を試してみるといいでしょう。防大の学生時代の教官に、
「他人を攻撃する人は、たいていは自己肯定感が低いことが多い」
と教えてもらったことがあります。自己肯定感が低いので、「認めてくれる人を好きになる」傾向が強く、ヨイショ技が有効のようですよ。
ネット上の「やたらと攻撃的な人」はおそらく“疲れている”
そもそも人は疲労が溜まると警戒心が高まり、人間不信になりがちです。そして、「自分が攻撃されている」と感じてエネルギーを消耗します。また、「攻撃される前に先に攻撃しよう」という気持ちになるので、中立な人にも不当な攻撃を仕掛けてしまいます。
つまり、ネットで嫌がらせをする人や悪口を書く人はおそらく疲れているのです。
X(旧ツイッター)などのSNSの世界にも疲れた人たちがたくさんいるので、基本的に何を書いても、「誰かから苦言や文句」をたくさん言われます。
「ラーメンが好き」と書いても、「ラーメン好きな人は情報弱者」とか、「ラーメンしか書くことがない」などと謎の批判を受けます。
「イカの寿司は塩とレモンで食べるのが好き」と投稿すると、「イカを醤油で食べる人をバカにするな!」とか、「世の中が大変な時に寿司なんて食うな!」などの書き込みが来ます。
意図しない方向に話が進むことを、私は「イカの寿司理論」と名付けましたが、イカの寿司理論におちいることはたくさんあります。
かつて某匿名掲示板は、「インターネットのゴミ箱」と言われていましたが、SNSも同様の雰囲気があるようです。
ただ私の持論ですが、人の悪口を言う人は、「誰かを下げることによって、人から共感を得たい」という気持ちを持っていることが多いので、「私はそう思わない」という言葉に実は弱いです。自分が否定されたような気分になって、彼らはしょんぼりします。
ネガティブな話で人から共感を得ようとすると、自分にもダメージが来るので、あくまでも建設的な話で共感を得ていきましょう。
「他人に優しくできない日」は早く帰って寝た方がいい
やはり人生は、「ありがとう」や「感謝しています」という言動をとったほうがいいでしょう。
「俺はお金を払ってる客だ!」「コールセンターに怒りをぶつけよう!」と思っている人は人生を損してます。
実はサービスは、受けるときはこっちもニコニコして丁寧に対応すると、もっと良いサービスを得ることができます。
払った金額以上のサービスを得たければ、ニコニコするのが一番です。店員さんにサービスされたければニコニコしましょう。
ニコニコできなかったら、疲れているから早く帰って寝たほうがいいですね。
社会で闘うためにも、人にやさしくするためにも「飯は食え」というのは、これまでの記事で解説した通りです。
結局のところ、「しっかりご飯を食べて早く寝ろ」が一番人間関係を良くするのかもしれませんね。
ぱやぱやくん
防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』『陸上自衛隊ますらお日記』(どちらもKADOKAWA)、『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』『「もう歩けない」からが始まり』(どちらも育鵬社)などがある。
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