【プロジェクトマネージャー、疾走】複数オーナーがいるプロジェクト…「1つの結論に着地→円滑に進行」を実現する、納得のテクニック

【プロジェクトマネージャー、疾走】複数オーナーがいるプロジェクト…「1つの結論に着地→円滑に進行」を実現する、納得のテクニック
(画像はイメージです/PIXTA)

プロジェクトの現場はいつも「想定外」「トラブル」と隣り合わせです。プロジェクトのオーナーと直接やり取りできない、複数のオーナーが存在する…といった難しいケースを円滑にまとめる方法を見ていきます。孫正義氏のもとで〈プロマネ〉を務めた三木雄信氏が解説します。※本連載は、三木雄信氏の書籍『孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み』(PHP新書)より一部を抜粋・再編集したものです。

「本当のオーナーと直接やりとりできない」状況に潜むリスク

 Q 

上司の上司がじつは影のオーナーだったり、クライアント担当者の上司がオーナーだったりと、本当のオーナーと直接やりとりできない場合はどうすればいい?

 

 A 

チャーターを渡して「オーナーが承認した」という証拠を残しましょう。

 

これもチャーターを作成することが解決策になります。

 

担当者を介してオーナーとやりとりするしかないなら、口頭で伝言や情報共有を頼むのは危険です。

 

後で「言った、言わない」のトラブルになるので、必ず紙に書いたものを渡してもらうようにしてください。

 

定例会で新たに決まったことや変更したことがあれば、その都度チャーターを書いて担当者に託し、オーナーの承認を受けます。

 

オーナーが定例会や会議に出てくる意思がないなら、「あなたがチャーターとして承認した内容が、プロジェクトとしての意思決定になります」ときちんと伝えることが必要です。

 

議事録を渡す程度だと、ただの報連相だと思われて、後から「自分は意思決定した覚えはない」などとちゃぶ台返しをされる恐れがあります。

 

オーナーがプロジェクトに直接コミットしないケースほど、チャーターを交わして「オーナーのあなたはここに書かれたことを承認しました」という証拠を残して、鶴の一声を防ぐことが必要です。

 

次ページどうしてもオーナーが複数になる案件、どう対処すれば…?

※本連載は、三木雄信氏の書籍『孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み』(PHP新書)より一部を抜粋・再編集したものです。

孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み

孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み

三木 雄信

PHP研究所

ミスによる手戻り、上層部からの横やり、経営陣のちゃぶ台返し――。プロジェクトの現場は、いつもモメ事だらけ! それでも、なんとか目標を達成しようとリーダーが鼓舞し、メンバーは定期的にデスマーチを繰り返す…。あまつ…

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