若手プロマネが、年上スタッフを動かすときの注意点
Q
若手がプロマネに抜擢され、年上のメンバーがいる場合、留意すべきこととは?
A
相手の年齢に関係なく礼儀を守ること。オーナーの「虎の威」も上手に借りましょう。
大事なのは、礼儀やマナーを守ることです。
これは年上のメンバーに対してだけでなく、プロマネは誰に対しても同じ口調や態度で接するべきです。
私自身、相手が年上だろうと、若手や部下だろうと、呼び方は常に「○○さん」です。
呼び捨てにすることもなければ、極端にへりくだることもなく、誰に対しても同じように接することを徹底しています。
相手によって態度を変えるから、「あの人には敬語なのに、私にはぞんざいな言葉遣いだった」などと不満を抱く人が出てくるのです。
常にフラットな態度でいれば、そんな無用のトラブルは防げます。
また、プロマネより年上のメンバーが多く、チームのハンドリングが難しいと感じた場合は、時々でいいのでオーナーを定例会に呼ぶと効果的です。
プロマネがどんなに若くても、オーナーときちんとチャーターを交わして承認を得た人物であることをメンバーの前で示せるからです。
私もソフトバンク時代は周囲が年上ばかりだったので、孫社長の“虎の威(とらのい)”を時にはうまく借りていました。
若手がプロマネになると、「どうせ会社もこのプロジェクトには大して期待していないんだろう」などと考えるメンバーがいるものですが、定例会にオーナーが参加すれば、そんな思い込みも覆すことができます。
キックオフはもちろんのこと、ぜひ定例会にもオーナーを呼んでください。