(画像はイメージです/PIXTA)

相手に気を遣って、なかなか距離が縮まらない。何を聞いていいかわからず、話が広がらない。知りたい情報を引き出せない…。このような悩みを抱える人は少なくありません。しかし、質問の仕方を変えるだけで、驚くほど人間関係は発展します。プロのカウンセラーが解説します。※本連載は桐生稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「高そうなバッグですね」…褒めたつもりが、相手はドン引き

三流は、褒めることができず、

二流は、外見を褒める質問をして、

一流は、何を褒める質問をする?

 

褒められれば誰でも嬉しい気持ちになります。

 

相手が自分のことをわかってくれたと思うからです。

 

ただ、嬉しくない褒め方もあります。

 

それは、思ってもいないことを適当に褒められることです。

 

「テキトー男」として有名なのが、タレントの高田純次さん。

 

「キミ、松嶋菜々子に似てるって言われない?言われないの? じゃあ、似てないんだね」

 

これは、高田純次さんが言うから面白いギャグとして成立しますが、普段の生活で、いきなり「おしゃれですね」「お綺麗ですね」なんて褒めると、

 

「適当に言ってそう……」

「みんなに言ってそうだな……」

「なんか裏がありそう……」

 

と思われてしまうこともあります。

 

余談ですが、以前とある会合で、参加者の男性が女性に「高そうなバッグですね」と言って(本人は褒めたつもり)、女性にドン引きされていました。いきなり持ち物のことに触れられてビックリされたのですね。

 

良かれと思って言ったことが仇になることもあります。

 

◆相手に「自分のことをわかってくれている!」を提供する、もう一つの要素

相手を褒めるとき、外見にフォーカスするのは普通のことです。それが情報として一番入手しやすいからです。

 

ただ、冒頭でも伝えた「自分のことをわかってくれている」を提供するには、外見にもう一つ追加する必要があります。

 

そう、「内面」です。

 

たとえば、取引先との会話。

 

「〇〇部長はいつもおしゃれですね(外見)。やはり見た目を大事にされる意識が相当高いですよね?(内面)」

 

「スーツとネクタイの色がすごく合っていますね(外見)。そういうセンスはどうしたら身につくのですか?(内面)」

 

これらは、外見をきっかけに内面にタッチしていく質問です。

 

相手が普段から心がけている考えや心構えに興味を持つことです。

 

ただの「おしゃれですね」という褒め言葉と比べてみると、上辺だけじゃなく、本当の自分を知ろうとしてくれている感覚が伝わってくるのではないでしょうか。

 

「すごい! また今月も目標を達成したんだね」。これは結果として見えているもの。

 

そこに、「どうしたらそんなにまっすぐ打ち込めるの?」を足す。これが、一歩内側に迫った質問です。

 

大切なことは、相手のことを知っているということではありません。知ろうとすることです。その姿勢に相手は嬉しさを感じます。そしてその喜びもまた、質問から紡ぎ出すことができます。

 

ぜひ、相手の内面にタッチする質問で、相手の喜びを満たしてください。

 

【Road to Executive】

 

一流は、内面を褒める質問をする

 

★「自分のことをわかってくれている」という喜びを与える

 

 

桐生 稔
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士

 

注目のセミナー情報

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

 

【国内不動産】5月13日(月)開催
銀行からフルローンを引き出す「最新不動産投資戦略」
利回り7%超!「新築アパート投資」セミナー
~キャッシュフローを最大化させるためのポイントも徹底解説

 

【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

※本連載は桐生稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

質問の一流、二流、三流

質問の一流、二流、三流

桐生 稔

明日香出版

いま、一流のコンサルタント、コーチ、カウンセラー、会社のマネジメント層やスポーツチームの監督にいたるまでが、徹底的に質問スキルを学んでいます。 一流は、相手の心に響く「言葉」より、相手の心の琴線に触れる「質問」…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録