(画像はイメージです/PIXTA)

相談しようにも気が引けて言い出せない。あるいは、勇気を出して相談したのに、相手からそっけなくされてしまった…。そのような経験を持つ人もいるでしょう。一方で、相談した相手からたくさんの有益なアドバイスを得るだけでなく、さらに関係も深めていくという「相談力」のある人もいます。その差はどこにあるのでしょうか? ※本連載は桐生 稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

気持ちよく相談にのってもらえる「相談上手な人」…何が違う?

三流は、相談することができず、

二流は、「〇〇をどう思いますか?」と質問し、

一流は、どうやって質問する?

 

「報連相」という言葉は聞いたことがあると思います。仕事では報告と連絡はマストです。それがないと実態がよくわからないし、周りにも迷惑をかけてしまいます。

 

でも、相談は微妙だと思いませんか? 相談しづらければしないこともできるし、そもそも相談自体が苦手な人もいます。

 

一方、積極的に相談して、どんどんアドバイスをもらい、ガンガン行動していく人もいます。しかも、相談にのってもらう相手に気持ちよく答えてもらえる、まさに「相談上手」というやつです。

 

なぜ気持ちよく相談にのってもらえるのか。

 

ポイントは、気持ちよく答えたくなるような質問で相談をすることです。

 

一流は、「人がされて嬉しいこと」を熟知しています。その代表格が「信用される」ことです。

 

信用の反対は疑惑です。仮に、いつも疑われていたらどうでしょう。

 

少し帰社が遅れたら「さぼってたのか!」と言われる。ほんの小さなことでも「何勝手に決めているんだ!」と怒鳴られる。毎回指摘され、常に不信な目で見られている。

 

これじゃ生きている心地がしないですよね。

 

信用とは、確かなものと信じて受け入れることです。つまり「信用する」とは、これまで相手が歩んできた形跡を評価しているということ。

 

面接で過去の経歴を評価されれば嬉しくなります。また、これまでのキャリアを信じて仕事のオーダーが来たら、それも嬉しいことです。

 

人は信用されると喜びを感じるのです。

 

◆喜ばれる相談=「あなたを信用して」といった特別感を出した質問

話を相談に戻すと、喜ばれる相談というのは、「あなたを信用して」といった特別感を出した質問です。

 

難しいことはありません。相談するときに、

 

「ぜひ〇〇さんに伺いたいのですが」

 

「〇〇さんだからこそ聞いてみたいことがあるのですが」

 

「こんなこと〇〇さんにしか相談できなくて」

 

といった言葉を加えてから質問するのです。

 

「〇〇部長も最初は企画を立てるときに大変な思いをされたのではないかと思います。そこでぜひ相談させていただきたいのですが、企画を立てるときに最初に実施されたことは何でしょうか?」

 

「〇〇先輩はこの分野のパイオニアだと思います。ぜひ伺いたいのですが、〇〇についてどう思いますか?」

 

「人事労務のことなら〇〇さんに聞くのが一番いいと思いまして、一つ質問してもよろしいでしょうか?」

 

このように質問されたら、きっと相手は照れながらも嬉しそうに答えてくれるはずです。

 

相手に相談するということは、相手の時間を奪うことにもなります。だからこそ敬意を持って、相手が答えたくなるような質問をする。これも一流の礼儀です。

 

その気持ちが伝わるからこそ、相手は気持ちよく答えてくれるのですね。

 

【Road to Executive】

 

一流は、特別感を演出して質問する

 

★信用を伝えて相手が相談にのるモチベーションを高める

 

 

桐生 稔
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士

 

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※本連載は桐生 稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

質問の一流、二流、三流

質問の一流、二流、三流

桐生 稔

明日香出版

いま、一流のコンサルタント、コーチ、カウンセラー、会社のマネジメント層やスポーツチームの監督にいたるまでが、徹底的に質問スキルを学んでいます。 一流は、相手の心に響く「言葉」より、相手の心の琴線に触れる「質問」…

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