「今のお気持ちは?」「やりきった感はありますか?」〈ヒーロー〉と〈視聴者〉の気持ちをガッチリつなげる質問のスゴい効果【カウンセラーが解説】

「今のお気持ちは?」「やりきった感はありますか?」〈ヒーロー〉と〈視聴者〉の気持ちをガッチリつなげる質問のスゴい効果【カウンセラーが解説】
(画像はイメージです/PIXTA)

相手との関係性を深めたいと思っても、なかなか距離が縮まらない…。そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。しかし、相手の心へ一歩近づく質問ができれば、関係性もより親しいものへと変化します。※本連載は桐生稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

相手との関係性が深まるとき=「気持ちが通じ合ったとき」

三流は、相手と距離をおき、

二流は、「何をしたか?」で関係性を深めようとし、

一流は、どんな質問で関係性を深める?

 

相手との関係性が深まるとき。それは気持ちが通じ合ったときではないでしょうか。

 

「え! 〇〇さんもあの漫画好きなんですか?」と趣味が一致したとき。これは好きという気持ちが重なり合った瞬間です。

 

「私も毎週見てます! あのドラマほんとに泣けますよね〜」というときも、感情が動くツボが合致したときです。

 

また、同じ体験を通じて楽しい気分を一緒に味わったときも、相手が切ない気持ちを理解してくれたときも。人は感情を交換したときに距離がグッと縮まります。

 

それを踏まえると、「事柄」よりも「感情」に触れる質問の方が、相手との関係性を深めることがわかります。

 

一流は、事柄ではなく「相手の気持ち」に触れる質問をする

事柄とは、「何をしたか?」を聞く質問です。

 

「週末は何をされたんですか?」

 

「今何のプロジェクトに取り組んでいるのですか?」

 

それが悪いというわけではありません。その質問が必要なときもあるでしょう。

 

しかし、一流はもう一歩関係性を深める質問をします。

 

A:「週末は久しぶりに海に行ってきました」

 

B:「海! いいな〜! 久しぶりに行って気持ちよかったのではないですか?」

 

「それをしたとき、どう感じましたか?」という、まさに感情に触れる質問です。

 

A:「50周年を記念した新商品の開発に携わっておりまして」

 

B:「お! 一大プロジェクトですね! どうです? 楽しいですか?」

 

これも相手の気持ちに触れる質問です。

 

相手の返答は、「楽しいです!」かもしれないし、「それが実は……」と思いもよらぬ気持ちを吐露してくれるかもしれません。これも感情を交換することで距離が縮まったからこそです。

 

ヒーローインタビューでは、「今のお気持ちは?」「手応えありましたか?」「やりきった感はありますか?」と質問するケースがあります。

 

これもヒーローと視聴者の気持ちを通じ合わせるシーンです。

 

喜ばれる質問は、相手の感情にフォーカスする質問。

 

「すごくワクワクしたのではないですか?」「最高に幸せだったのでは?」

 

などの前向きな感情を宿す質問から、

 

「だいぶご苦労されたのではないですか?」

 

「相当大変だったのでは?」「それは切なかったのでは?」

 

などと辛かった感情を癒やす質問に至るまで。

 

相手との関係性を深めるためには、「何を?」を質問したあとに、もう一歩踏み込んで「どう感じたか?」まで質問してみてください

 

まさに相手の感情に素手で触れたような、相手のことが本当によく理解できる質の高いコミュニケーションになります。

 

【Road to Executive】

 

一流は、「どう感じたか?」で距離を縮める

 

★感情を交換することで関係性を深める

 

 

桐生 稔
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士

 

注目のセミナー情報

【海外不動産】7月30日(火)開催
最新の経済状況から不動産市場を分析
「マレーシア不動産投資戦略」

 

【国内不動産】8月3日(土)開催
実質利回り15%&短期償却で節税を実現
<安定>かつ<高稼働>が続く
屋内型「トランクルーム投資」成功の秘訣

 

【教育】8月4日(日)開催
毎年「偏差値40から1年で医学部合格」を実現!
京都医塾が明かす「医学部・難関大学」突破の秘訣
~志望校合格がグッと近づく「全国模試の“正しい”活用術」とは?~

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

※本連載は桐生稔氏の著書『質問の一流、二流、三流』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

質問の一流、二流、三流

質問の一流、二流、三流

桐生 稔

明日香出版

いま、一流のコンサルタント、コーチ、カウンセラー、会社のマネジメント層やスポーツチームの監督にいたるまでが、徹底的に質問スキルを学んでいます。 一流は、相手の心に響く「言葉」より、相手の心の琴線に触れる「質問」…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録