比・財政長官…財政プログラム、修正を示唆
2023年上半期の国内総生産(GDP)成長率は5.3%で、政府の6%から7%の目標を下回りましたが、フィリピン財務長官・ディオクノ氏は、アジア開発銀行(ADB)と世界銀行の成長予測の変更に言及し、成長目標、インフレ、政府の支出不足(▲7.1%)について見直す予定だとしています。
第2四半期のGDP成長率は4.3%で、過去2年間で最低の水準。ADBも最近、フィリピンの今年の成長見通しを6%から5.7%に引き下げています。ASEAN+3マクロ経済研究機構(AMRO)は、フィリピンのGDP予測を6.2%から5.9%、IMFは6.2%から5.3%に下方修正しました。
ディオクノ財務大臣は、世界銀行との対話に基づいて言えることは、世界中のほぼすべての国々がダウングレードされている中、良いニュースはフィリピンが、以前として世界で最も高い経済成長をしている国であり続けていることだとしています。実際、中国、ベトナム、インドネシアより高い成長率を持続しています。
DBCCは2023年6月9日に開催され、次は年末までに会議を予定しています。IMFも、フィリピンの成長見通しを修正する可能性があります。フィリピン経済開発庁(NEDA)は、政府の6%から7%の目標を達成するために、GDPは下半期に少なくとも6.6%成長する必要があるとしています。
また、ディオクノ財務大臣は、議会が2024年の実施に間に合わない可能性があるいくつかの主要な税制措置があるため、DBCCは財政プログラムも見直す予定であるとしています。財務省の提案するジャンクフード税については、現在、上院と下院いずれにもスポンサーがついていないとのことです。2023年6月に、財務省はジャンクフード税を導入し、糖分の多い飲料品の税金を増加させることを提案しており、約200億ペソの税収が得られる可能性があると発表しています。
政府は今年の赤字上限を国内総生産の6.1%に相当する1.499兆ペソに設定しています。今年の財政プログラムは、収入が3.729兆ペソ、支出が5.228兆ペソに設定されています。