(※写真はイメージです/PIXTA)

足元「米国の利上げが長期化する」との見方から、日米で株価が急落しています。しかし、フィデリティ・インスティテュート主席研究員でマクロストラテジストの重見吉徳氏は、「FRBの見立てを信じるかぎり、なにも恐れることではない」といいます。いったいなぜなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

金融市場のテーマは“流行のドラマや歌”のようなもの

ところで、最近の株式市場やその他のリスク資産市場では、前節2点目の「政策金利が高めにとどまる」との見通しが嫌気されるかたちで調整が続いています。

 

[図表]S&P500と米10年国債利回り
[図表]S&P500と米10年国債利回り

 

しかし、前節までの記述をひと言で要約すれば、「景気後退を回避できる」ということですから、FRBの見立てを信じるかぎり、なにも恐れることではありません。

 

そして、「FOMC後の金融市場は金利上昇で反応」していますから、金融市場は「FRBのソフト・ランディング見通しを信じている」ようです。「金融市場はいつもどおりの金融市場」ですから、どんな材料でも、それをこなす・消化するには時間が必要です。

 

そして、筆者の師匠のことばを借りれば、「金融市場は、流行の歌やドラマと似て、同じテーマでずっと取引されることはない。まもなく新しいテーマが出てきて、それまでのテーマは飽きられます。

 

今回の「政策金利の高止まり」も、それが金融市場に織り込まれれば(→なんらかのイベントによる景気の急速な悪化でもないかぎり)、やがては「景気はいいなら、高い金利も問題ない」との見方に姿を変えるとみられます。

 

金融市場は楽観的ですし、(資産価格の原動力たる)多くの起業家や経営者たちもまた楽観的です。楽観ゆえに、彼らは積極的にリスクをとりますし、リスクを取らない我々のような一般人は「彼らの従業員や買い物客」となり、彼らに利益を渡すことによって、彼らの一部は成功し、投資家も利益を得ます。

 

長期の資産価格の動きをみても、「小さな動きにとらわれず、長期右肩上がりのトレンド・フォローに乗る」ほうが勝ちです。楽観的に行きましょう。

 

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重見 吉徳

フィデリティ・インスティテュート

首席研究員/マクロストラテジスト

 

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