3―日常における情報源~「テレビ」と「新聞」が4割で並ぶが、能動的に情報を得る手段が多い傾向
次に、日常生活における情報源について見ると(22の選択肢で複数回答)、全体で圧倒的多いのは「テレビ番組」(60.6%)であり、次いで「(インターネットの)ポータル・ニュースサイト」(42.4%)、「新聞(一般紙)」(26.7%)、「家族や友人・知人」(25.6%)、「(インターネットの)ブログ・SNS」(20.2%)までが2割を超えて続く(図表2)。
一方、妻の年収700万円以上(かつ世帯年収1,000万円以上)では、上位は全体と同様だが、全体と比べて「新聞(一般紙)」(35.8%、全体より+9.1%pt)や「雑誌・書籍」(11.3%、同+6.0%pt)、「個別企業サイト」(11.3%、同+4.8%pt)、「メールマガジン」(7.5%、同+4.2%pt)、「新聞(専門紙・業界紙)」(5.7%、同+3.9%pt)が多く、「テレビ番組」(37.7%、同-22.9%pt)や「家族や友人・知人」(11.3%、同-14.3%pt)、「ポータル・ニュースサイト」(32.1%、同-10.3%pt)、「ブログ・SNS」(11.3%、同-8.9%pt)が少ない傾向がある。
なお、妻の年収が高いほど「テレビ番組」や「ポータル・ニュースサイト」、「家族や友人・知人」、「ブログ・SNS」が少ない傾向がある。
つまり、パワーカップル妻では、一般的な共働き妻と同様に日常的な情報源として最も利用しているのは「テレビ番組」だが、「新聞(一般紙)」も同程度に利用していること、また、「テレビ番組」などの受動的に情報を得る手段よりも「新聞(一般紙)」や「雑誌・書籍」、「個別企業サイト」などの能動的な手段の利用が多いことが特徴的である。
前節で見たように、パワーカップル妻は金融や経済に関わる興味・関心が高いが、このことが接する情報源の特徴にもあらわれているのだろう。