マニュアルを活用した上手な経営
フランチャイズといえばマニュアルだらけというイメージがあると思いますが、中にはマニュアルがほとんどないところもあります。知り合いのコインランドリー経営者はマニュアルどころか本部からの経営相談も全くなく、機器の入れ替えの案内ばかりだと嘆いておられました。
フランチャイズと言っても様々な本部があります。ただ、そうは言っても、多くのフランチャイズにはマニュアルがあります。
私の加盟するチェーンでは清掃マニュアルから、おでんの仕込み方のマニュアル、発注マニュアルまで多くのマニュアルがあります。マニュアル通りにやれば誰でもそれなりにこなすことができるので、マニュアルはとても大切です。
1人で行う事業であればマニュアル通りにやらなくても、仕上がりさえ同じ結果になれば問題がないのかもしれません。
しかし、従業員を抱えて行う事業の場合、同じ作業を行なっても、全員が別々の工程を辿っていたとしたら作業時間や作業結果に大きな差が生まれてしまうことになりかねないし、人から人に教える場合に全員のやり方がバラバラだったら、教えられる側も誰を信じて良いのかが分からなくなります。ですから、マニュアル通りにやったほうが効率が圧倒的に良いです。
マニュアルに従うのが、嫌いな方がいらっしゃいます。「マニュアルに書いてある通りにやるより、自分のやり方のほうがうまくいく」という方。それならばそれで、それをマニュアルにしましょう。自分だけでそのやり方を抱えておくのではなく、それを自分のお店のマニュアルにしてしまえば良いのです。
問題なのは同じ店舗の中でやり方が統一されておらず、仕上がりの時間やクオリティに差ができてしまうことです。
フランチャイズのマニュアルは絶対ではありません。「こういうやり方がいいと思うよ」と言う本部からの提案です。
だからといって、揚げ物の揚げ時間を長くするとか、盛り付けにオリジナリティを出すといったことはフランチャイズのブランドイメージを変えてしまうのでNGですが、仕上がりの結果がしっかりとしていれば、全て本部から提供されたマニュアル通りにやらなければいけないというわけではありません。
それでもマニュアルがあってそれを活用していくことに安心感を覚える方が、うまく経営を行なっている傾向があります。
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