作業割り当てが離職率を低減させる
従業員に働きやすい環境を整えなきゃいけない。
それは皆さん分かっていることと思います。
「じゃあ何をしたらいいの?」
その1つが作業割り当てです。
作業割り当てとは、従業員の作業を分けて分担させることです。
例えば、「8時になったらAさんはトイレ掃除を、Bさんはレジ打ちをしながらたばこの補充をする」というようなことです。
そして、今日Aさんがやった内容を明日はBさんが、今日Bさんがやった内容を明日はCさんがやれるようにしておく。
そういう仕組みができていれば店舗のクオリティを一定水準に保てます。
作業割り当てがあると働きやすさに繋がります。
どうしても勤務歴の長いパート・アルバイトが入社してまもない方より立場的に上になってしまう場合が多いです。
そうすると自ずと勤務歴の長い従業員がやりたがらない仕事が、入社歴の浅い人に集中してしまうことになるケースもあります。
そういったことが重なって、新人の不満が溜まってしまいます。
作業割り当てがあることで、入社歴に関係なく仕事を割り振ることができるので不平不満を生みにくくなります。
メリットはこれだけではありません。
自分が必要だと思ったタイミングでやっていいよ、などと言われても、適宜適切な仕事を自分で考えて進めていける従業員は少ないです。
あなたも「朝起きたら歯を磨いて、次に朝食を食べて、それが終わったら出社の準備をし……」というように、日々の生活をルーティン化させていると思います。
流れができていることで、ストレスなく生活できるように、日々行う作業に関してもある程度ルーティン化させておくことが必要です。それができていることで従業員の働くストレスを軽減することができます。
働きやすい環境は教育で作ることができる
人を雇用していると問題行動を起こしてしまう従業員を雇ってしまうこともあります。
問題行動の中には、
「金髪やピアスをしているなど身だしなみができていない」
「たいてい遅刻する」
「仕事中にスマホをいじる」
「敬語を使わない」
などが挙げられます。
コンビニに限ったことではありませんが、こういった従業員に悩む経営者は多いのではないでしょうか。
これはある程度、面接時や入社初期の教育の段階で解決することができます。
「うちのお店の身だしなみ基準はこうですよ」
「遅刻は他の従業員に迷惑がかかるので、遅れそうな時はすぐ連絡してくださいね」
「仕事中は携帯電話やスマートフォンをカバンにしまって、バックルームに置いてください」
「お客様にだけでなく、従業員同士でも丁寧な言葉を使いましょう」
など、面接時や入社直後にお店のルールを共有しましょう。
それだけで、理解を得ることができます。
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、何をやって良くて、何をしたらダメなのかはきちんと教えないと分かりません。
「そんなの常識だろ!」と自分の常識を人に押し付けてはいけないのです。
新入社員研修は大会社だからやるのではなく、中小企業であってもやる必要があります。何事も最初が肝心です。