(※写真はイメージです/PIXTA)

長期投資家の澤上篤人氏と、「四季報読破」の達人・渡部清二氏。プロの投資家として活躍する両者が、今後の市況予想について対談形式で紹介します。

弥生時代に存在した金利

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
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渡部 じゃあ、金利がどこまでいくかという話もざっくりなんですけど、金利の歴史を調べたことがあって。弥生時代から金利らしきものはあったんです。貸稲(イラシイネ)といって、お米を貸し借りする制度があって、その金利を今流に利回りで換算すると、6%ぐらいらしいんですよ。その後、日本でもずっと金利らしいものがあって、どれもだいたい6%なんですよね。

 

なので、なんとなくですけれども、先ほど話した30年という長い流れですけれども、今回もそのあたりに向かうのではないかという感じがします。

 

澤上 そのあたりに収まっていくんだろうね。だけど、マーケットは一回は、必ず大きく振れて、行き過ぎるものなんだ。静かに収まるなんて、あり得ない。

 

渡部 じゃあ、一回12%ぐらいはいきますね。

 

澤上 いくんじゃないの。どこまで振れるのかは、わかんないけどね。10%とかは十分にあり得る。人間の行動だから、みんな債券をたっぷり抱え込んでいるんだから、それらを大慌てで売るから、止めようがないよ。

 

アメリカの長期金利を150年ぐらいの時間軸で見ると、インフレはだいたい平均すると3.8%ぐらいなんよ。だから逆に言うと、投資運用、財産づくりでは、インフレプラス2%とか3%で、6%、7%が一つの目処(めど)となる。

 

投資って、だいたいそんなものだよ。これまではインデックスはずっと上がってきたわけだが、これからは、そうはいかない。つまり、そう簡単に投資収益をあげられなくなる。

 

 

澤上 篤人

公益財団法人 お金をまわそう基金

代表理事

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

 

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※ 本記事は、澤上篤人氏・渡部清二氏の著書『本物の長期投資でいこう! 40年に一度の大チャンスがやってくる』(かや書房)より一部抜粋してお届けしています

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