弥生時代に存在した金利
渡部 じゃあ、金利がどこまでいくかという話もざっくりなんですけど、金利の歴史を調べたことがあって。弥生時代から金利らしきものはあったんです。貸稲(イラシイネ)といって、お米を貸し借りする制度があって、その金利を今流に利回りで換算すると、6%ぐらいらしいんですよ。その後、日本でもずっと金利らしいものがあって、どれもだいたい6%なんですよね。
なので、なんとなくですけれども、先ほど話した30年という長い流れですけれども、今回もそのあたりに向かうのではないかという感じがします。
澤上 そのあたりに収まっていくんだろうね。だけど、マーケットは一回は、必ず大きく振れて、行き過ぎるものなんだ。静かに収まるなんて、あり得ない。
渡部 じゃあ、一回12%ぐらいはいきますね。
澤上 いくんじゃないの。どこまで振れるのかは、わかんないけどね。10%とかは十分にあり得る。人間の行動だから、みんな債券をたっぷり抱え込んでいるんだから、それらを大慌てで売るから、止めようがないよ。
アメリカの長期金利を150年ぐらいの時間軸で見ると、インフレはだいたい平均すると3.8%ぐらいなんよ。だから逆に言うと、投資運用、財産づくりでは、インフレプラス2%とか3%で、6%、7%が一つの目処となる。
投資って、だいたいそんなものだよ。これまではインデックスはずっと上がってきたわけだが、これからは、そうはいかない。つまり、そう簡単に投資収益をあげられなくなる。
澤上 篤人
公益財団法人 お金をまわそう基金
代表理事
渡部 清二
複眼経済塾
代表取締役塾長
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