携帯電話の料金を支払わない
電気代やガス代、水道代など、出張や帰省で長期間不在にしていて、支払いが遅れた経験のある人もいるでしょう。
「残高不足で電気代が払えず止められたことがあるが、ブラックリストに載ったのではないか」と心配になるかもしれませんが、水光熱費の延滞が原因でブラックリスト入りすることはありません。しかし、携帯電話の支払いには注意が必要です。
携帯電話の利用料金のみの延滞では事故情報となりませんが、スマホの本体を割賦購入していて、利用料金と併せて引き落としにしている場合、支払いを延滞すると事故情報となってしまいます。
また、携帯電話の使用料や公共料金などの延滞であっても、クレジット払いにしていたものを延滞した場合には事故情報として記録されるので注意しましょう。
多重申し込み
延滞などをしたことのない人がブラックリストに載ってしまう理由になりがちなのが、カードやローンの多重申し込みです。
通常、1枚だけでもカードの新規発行を申し込めば、信用情報に記録されます。ここまでは事故情報にはなりませんが、キャンペーンや新規入会特典などを目的に、一度に複数の新規カード発行を申し込むと、多重申し込みとして信用情報に記録が残ってしまうのです。
多重申し込みが事故情報として扱われる理由としては、カード会社から貸し倒れを疑われやすい点が挙げられます。
「一度に複数のカードを発行して限度額まで使ってから破産するのでは」と思われると、審査で却下となる可能性が高まるのです。
新規申し込みが承認となるか却下となるかは、多重申し込み以外の実績(延滞の履歴がないか、保有しているカードで事故を起こしていないかなど)や各カード、ローン会社の基準によっても異なります。
カードの場合は一度に3枚以上の新規申し込みは控え、申し込み後は半年以上期間を空けて、その間は延滞もないように注意して再チャレンジするようにしましょう。
債務整理
ひとくちに債務整理といってもいくつかの種類があり、それぞれ以下のように分けられます。
・任意整理:利息の減額や支払い回数、返済期間の見直しなどを行う
・個人再生:借金を大幅に減額し、新たな返済計画を作成する
・自己破産:借金の全額免除を受ける
上記3つのうち、任意整理は裁判所を通さず、債権者へ直接交渉します。個人再生と自己破産は裁判所を通して、借金の減免を受ける手続きです。
クレジットカードを現金化する
クレジットカードの現金化も、事故情報として記録されるリスクを高める行為の1つです。クレジットカードの現金化とは、クレジットのショッピング枠を利用して購入したものを買い取り業者などへ売って現金に換えることをさします。
クレジットカードの現金化がすぐに事故情報として記録されるわけではありませんが、カードを申し込む際に、カード会社の規約で現金化を禁止されているケースがほとんどです。
そのため、クレジットカードの現金化が発覚した場合にはカードを強制解約となり、強制解約の事実が事故情報として記録される、という流れになります。
以下のような状況になるとブラックリスト入りの可能性が高まります。
・利用したクレジットカードの支払いを延滞する
・金券や高級ブランド品などを一時期に大量購入する
・同じ商品を大量に購入する
・換金性の高い商品ばかりを購入する
金券やブランド品、同じ商品を大量に購入しただけではただの買い物に過ぎませんが、購入する際に利用したクレジットカードの返済を延滞したり、過去に延滞の記録があったりする場合には注意が必要です。