Googleのミッション
Googleはミッションを、
Our company mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful.
「Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです」
※出所:Googleホームページより
と掲げています。私たちが毎日の暮らしを送るうえで、Googleのサービスを利用しない日はないといっても過言ではないでしょう。日々進化し続けるIT業界のなかで、なぜ、これほどまでにGoogleが提供するサービスは信頼されるのか、その源泉となっているのが、このミッションなのです。
Googleのビジョン
そしてビジョンを、
To provide access to the world’s information in one click.
「ワンクリックで世界の情報へのアクセスを提供すること」
※出所:Googleホームページより
と定めています。ミッションで掲げた「世界中の情報を整理」したあと、Googleがなにを目指すかがここで語られています。整理された情報を、誰もがワンクリックで簡単にアクセスできるようにする、つまり、情報に対する「機会の平等」を提供しようという、Googleの世界観の表れでもあります。
Googleのコアバリュー
さらにGoogleは、ミッションやビジョンを具現化するための「10の事実」を掲げています。これは「哲学」「行動指針」と言い換えることができるものです
1.ユーザーに焦点を絞れば、ほかのものはみな後からついてくる
Googleは、ユーザーの利便性を第一に考え、収益ではなくユーザーを重視する企業でありたいということがミッションでも語られてきました。また、新しいツールやアプリケーションを開発するときにも、完成度の高いデザインを目指す、その姿勢がこの言葉に込められています。
2.ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが1番
Googleは、検索問題を解決することだけに焦点を置いた、世界最大級の研究グループを有しています。自分たちにできることはなにか、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを追求するために、絶え間ない改善を続けるという哲学が表れた言葉です。
3.遅いより速いほうがいい
ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報を瞬時に提供したいと願う、Googleの思いが込められています。
4.ウェブ上の民主主義は機能する
Google検索が特徴的なのは、サイトのコンテンツの重要性を判断する際に、ユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としていることです。さまざまなアルゴリズムを駆使して、どのサイトが最高の情報源として支持されているかを分析することで、ウェブ上の民主主義を機能させようという姿勢がここに表れています。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
世界は加速度的にモバイル化し、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできることが求められています。モバイルサービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供していこうとする、Googleの取り組みを支える言葉になっています。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる
もちろんGoogleは営利企業として、企業に検索テクノロジーを提供したり、有料広告を掲載することで収益を得ています。しかし、広告主だけでなく、すべてのユーザーの満足度を高めるために、広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
①検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。
②ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、許可していません。
③Googleが掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。
短期的な収益を目指して、Googleの客観性を信頼するユーザーの期待を裏切らないための言葉でもあるのです。
7.世の中にはまだまだ情報があふれている
ウェブサイトだけではなく、ニュースアーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍など、世界中のあらゆる情報をユーザーに提供するために開発を続けていく、Googleの研究者たちの思いが込められた言葉です。
8.情報のニーズはすべての国境を越える
Googleは全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標として、60以上の国にオフィスを構え、130を超える言語で利用できるようになっています。自分の知らない言語で書かれたコンテンツも読むことができる、さまざまなツールやサービスで、多様性と品質を向上させていこうとするGoogleの姿勢が表れています。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる
Googleの共同創設者は、「仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけない」という思いで会社を立ち上げました。適切な企業文化がある方が、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると考えたわけです。
後述しますが、ここでいう企業文化とは、チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを意味しています。
10.「すばらしい」では足りない
Googleにとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎず、まだ達成できないと分かっていることを目標に設定することで、ユーザーの期待を上回るサービスを提供しようという思いが込められています。
Googleは、この「10の事実」を会社設立から数年後に定めています。また、このリストを常に見直し、事実に変わりがないかどうかを確認し続けています。
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