(※写真はイメージです/PIXTA)

タクシー会社や警備会社などの業界では、若手人材の不足が深刻化しています。しかし、最近では、TikTokによるSNS発信で、若者からの応募を増やすことに成功している企業もあるようです。そこで本記事では、一般社団法人大人のインフルエンサー協会の代表理事を務める秋山剛氏が、著書『採用、集客にも効果絶大! 企業のSNS運用』より、SNSを活用した採用活動で成功するためのポイントについて解説します。

採用がうまくいくSNS活用のポイント

見る人を楽しませる発想は不可欠

SNSによる採用で一番してはいけないのは、自分たちの視点で求人を考えることです。たとえば、「自分たちがほしい人材は、こんな人たちです」といった求人広告のようなことを発信するのは、おすすめできません。「いかにも求人広告」というものでは、すぐに離脱されてしまいます。

 

そもそもうまくいっていないSNS運用には、コンセプトや目的が決まっていないものがかなり多く見られます。「誰に届けたいのか」がまったく決まっていなければ、伝わるものも伝わらないでしょう。見る人を楽しませる発想がないものは、うまくはいきません。

 

不自然にならないよう、心から楽しんで発信しよう

さらに、「やらせ感」「不自然さ」があるものもNGです。SNSで伸びている動画に「社長の後ろで踊ってみた」というものがあるのですが、たとえ同じようなことをしても、あまりにもやらされ感や不自然さがあれば、実際にまったく伸びていきません。

 

社長の決めゼリフがウケている動画もありますが、セリフが棒読みになり、嘘っぽい感じがすれば、共感は生まれません。やはり、無理にキャラをつくったとしても、厳しいので、より自然体の姿を出したほうがいいのではないでしょうか。

 

例外として、目的のあるキャラ設定ならば、いいのかもしれません。たとえば、イメージをつけるための服装を身につけている、アイテムを持っている、決めゼリフがある、といったものです。

 

自分に合っておらず違和感がありすぎるもの、無理をしているものは、いい形では伝わらないものです。感情は見ている人にも届くものなので、楽しく撮っているものは、自然と楽しさも伝わります。

 

動画は情報量が多いので、「素」が出るもの

もしかすると、動画は「その人らしさ」やその人が本当に思っているものが、より伝わるようになっているのかもしれません。

 

たとえば、あるオーダースーツ会社の女性社長のTikTokが非常に伸びているのですが、キレイで素敵なオーダースーツの外見だけでなく、質問をされて答える「想い」や考え方に、その人らしさが表れていて、ファンが激増しています。

 

わたしたちが企画を立てるときも、できないことはしないようにしています。なぜなら、無理をして発信しても、続かないからです。コンセプトをつくって企画にあげたものでも、できないものは却下したり、自分たちが楽しくできるように変更したりしています。キャラに合っているものを選び、演じすぎないことが大切なのです。

 

むしろ、普段の掛け合いを出すほうが、好感度も高くなります。とくに動画は情報量が多く、たくさんのことが伝わるので、「そのまま」の姿が伝わると思っておいたほうがいいでしょう。また、共感ポイントやおもしろさがなければ、知らない人がわざわざ時間を使って観ることはないということも、ぜひ知っておいてください。

 

 

秋山 剛

一般社団法人大人のインフルエンサー協会

代表理事

 

《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら

※本連載は秋山剛氏の著書『採用、集客にも効果絶大! 企業のSNS運用』(かざひの文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

集客にも採用にも効果絶大! 企業のSNS運用

集客にも採用にも効果絶大! 企業のSNS運用

秋山 剛

太陽出版

「企業がSNS発信に取り組むことは、ブランディング・売上アップ・採用においてもいいことがたくさんある一方で、気をつけなければいけないこともたくさんあります。本書を参考に、安全・安心を確保しながらSNS発信を有効に活用…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録