TikTokを採用に使っている企業の3分類
TikTokは採用に大きな効果を発揮します。とは言え、ただ漫然とショート動画をつくり、発信するだけでは、結果がともないません。ここでは、TikTokのコンセプトをつくる手順についてお話しします。
TikTokの企業アカウントには、自社商品のアピールはもちろん、採用を目的としたものも少なくありません。実際にTikTokで採用に成功しているアカウントも出てきましたが、まだまだブルーオーシャンです。これから、採用に成功するTikTokアカウントが一気に増えていくでしょう。
採用向けの企業アカウントは、大きく分けて
②個人がメインのアカウント
③コンセプトを持ったアカウント
の3つに分類できます。
①会社名のアカウント
採用の3分類ではこれがもっとも多く、会社名の公式アカウントのような位置づけで、「〇〇社新卒採用」「【採用ページ】〇〇社」といったアカウント名になっています。「社名×採用」というコンセプトは、わかりやすいのです。この分類のアカウントのメリットは、会社のPRをしても違和感がないことです。
一方でデメリットは、大衆に向けた発信にはならず、会社のファンにならなければフォローをしてもらえないことです。実際に、フォロワー数は1000人前後で、数を伸ばしにくくなっています。主に大企業が、炎上を避けるためにこの形をとっていることが多く見られるので、中小企業ならば、基本的には②か③がメインになるでしょう。
②個人がメインのアカウント
これは、「社長シリーズ」などの、割と流行っているコンテンツです。「キャラ立ちしている社長や社員」を前面に出しているアカウントと言えます。ある程度アカウントが育ってから、「一緒に働きたい人、募集!」といった採用に関する動画を出す会社も見られます。
このアカウントのメリットは、通常のTikTokerと同じような投稿が可能であり、個人にファンをつけられることです。「こんな社長のところで働きたい」と思ってもらいやすく、会社のブランディングにもなるでしょう。
一方でデメリットは、企業PRや採用目的のアカウントと認知されにくく、実際に申し込みが入るまでに時間を要することです。また、社員を前面に出す場合には、退職のリスクがあることもデメリットでしょう。
ちなみにフォロワー数は、多ければ数十万人に達するので、①と比べて桁違いです。TikTokはフォロワーが1000名を超えなければ、「採用はこちら」といったリンクをプロフィール欄に貼れないので、フォロワーを増やすことも大切なのです。
③コンセプトを持ったアカウント
これは、ドラマやコント、ドッキリなど、社長や社員が数人で出演し、おもしろいコンテンツを投稿していくアカウントです。メリットは、数人でおもしろい掛け合いをするなど、企画の幅をかなり広く持てること。
デメリットは、「おもしろい」に振り切る部分が多くなるため、宣伝やPRなどのタイミングを慎重に見極める必要があることです。社内にキャラ立ちしている人がいなかったとしても、企画やコンセプトによっておもしろくできるため、つくりやすい側面はあります。フォロワーが1万人を超えているアカウントも、多くなっています。
これらの3種類のカテゴリーは、一概にどれがいい、というものではなく、まずは「こういうパターンがある」と認識していただければ十分です。
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