(※写真はイメージです/PIXTA)

なんらかのSNS発信をしている企業が増えていますが、かならずしも有効な発信ができていないケースは少なくありません。特に中小企業はSNS発信で失敗しているケースも多いです。そこで本記事では一般社団法人大人のインフルエンサー協会の代表理事を務める秋山剛氏が、著書『採用、集客にも効果絶大! 企業のSNS運用』より、中小企業がやりがちなSNS発信の失敗とその防止策について解説します。

中小企業がSNS発信でやりがちな失敗、3選

1.社員に任せてなんとなくはじめてしまう

中小企業におけるSNS発信の失敗のほとんどが、社員に任せてなんとなくはじめてしまうこと。つまり、誰が発信するか、ターゲットをどうするか、どんなコンセプトにするかが定まっていない、ということです。

 

もちろん、何もしないよりはいいのですが、とりあえず数を発信しよう、プライベートを発信しよう、日常の業務を発信しよう、と思っても、見ている人は基本的に興味を持っていません。中途半端な画像や動画を載せているだけでは、伸びないのです。

 

2.SNSに詳しい社員がいない

SNSに詳しい社員がいなければ、SNS発信は、うまくいきません。

 

クライアント先のある不動産会社は、Instagramのリール動画が伸びています。内容は、いわゆる内覧をするもので、自分たちで撮影して、編集して、という形で住宅内を見せていきます。かなり工夫しながら撮っているので、とてもよくできた動画です。

 

ただ、これはクオリティの高い動画を自分たちでつくっていける、リテラシーの高い若い人材がいたからこそできたことです。SNSに詳しい人がいない会社なら、その時点でハードルが高くなってしまいます。たまたま適任の人がいればいいのですが、一方でただなんとなく担当者を決めてやらせたとしても、簡単にできるものではありません。

 

ひとつの選択として、SNS運用代行業者に依頼するのもいいでしょう。人的リソースが限られていて、担当者もSNSにあまり詳しくない中小企業であれば、撮影や編集をしてもらい、投稿してもらうような運用代行サービスを利用するのも、ひとつの方法と言えます。

 

3.「自分目線」で発信してしまう

SNSに詳しい社員がいない場合、日々の投稿のネタや企画にも困ってしまいます。何を発信していこう、誰が発信しよう、といったところで悩んでしまうのです。

 

結果として、「今日、会社でこんなことがあった」という「自分目線」で発信している会社が多くなるわけですが、これは、単に発信することが目的になっているからです。日記のような投稿をしても、意味がありません。

 

これらが、企業のSNS発信でよく陥りがちなことです。

 

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※本連載は秋山剛氏の著書『採用、集客にも効果絶大! 企業のSNS運用』(かざひの文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

集客にも採用にも効果絶大! 企業のSNS運用

集客にも採用にも効果絶大! 企業のSNS運用

秋山 剛

太陽出版

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