超・エリート会社員がまさかの老後破産危機…いったいなぜ?
佐藤さん(仮名)は現在66歳。ストレートで国立大学を卒業後、国内の超大手企業に就職しました。40代のころには年収1,000万円を突破し、50歳で部長に昇進したピーク時の年収は約2,000万円。自他共に認めるエリート会社員です。仕事柄転勤が多い佐藤さんは持ち家を購入しておらず、現在も都内の高級賃貸マンションにお住まいです。
奥様は激務の佐藤さんを支えるため、結婚後は専業主婦になりました。2人のお子様はすでに独立しており、現在は奥様と2人、なに不自由ない生活を送っています。夫婦仲もよく、年に数回旅行に出かけたり、気の合う友人を交えてゴルフや会食を楽しんだりと、優雅な休日を楽しんでいます。
貯蓄は6,000万円ほどあり、65歳から受給している年金は夫婦合わせて330万円です。
一見誰もが羨むような生活を送っている佐藤さんですが、頭を悩ませていることがあります。それは、若いときに購入した“リゾートマンション”の存在です。
’90年頃、約6,000万円でリゾートマンションを購入
1990年頃、当時30代半ばだった佐藤さんは、約6,000万円でリゾートマンションを購入しました。
当時の“スキーブーム”と、それにともなう周辺地域の開発計画などを鑑み、将来的な価値の上昇を期待しての「投資」目的で購入に踏み切りました。参加した勉強会では登壇者が「相続対策や節税にもなる」と話しており、こうした部分に魅力を感じたそうです。
また当時、「リゾート地に別荘を持つ」というのはいわゆる“勝ち組”としてのステータスでもあり、将来の別荘にしたい思惑もありました。
しかし、予想外の事態が起こります。
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