ネットの『末期がんをあきらめない』の文言に希望を抱いて…
塚田さん夫妻は主治医と病院に見放されたと感じていたので、誰にも相談できず、ネットで情報を探すことにしました。『乳がん末期治療』などのキーワードで検索すると、膨大な量の検索結果が出てきました。
大量の検索結果に驚いた塚田さん夫妻。これだけ検索結果が出るということは、まだまだ選択肢があるということ、期待できそうなタイトルから見ていくことにしました。そのなかで目についた『末期がんでもあきらめない、ステージ4でも完治できる』というタイトル。
中身をよく読んでみることにしました。すると標準治療をやり尽くし、在宅医療を勧められた方、まだあきらめないで、のメッセージ……。「まさにいまの自分たちだ!」という思いになりました。
さらに読み進めると、その治療は体への負担が少ない「先端医療」ということ。まずは無料医療相談があるということで、塚田さん夫妻は詳しく話を聞くために、東京都心にあるクリニックを訪問しました。
そこで応対してくれた医師に、これまでの治療のこと、先日主治医から見捨てられるように在宅医療を指示されたことなどを伝えると、塚田さん夫妻の思いに共感してくれました。
医師は、ほかの治療方法もあるといいました。そして、体への負担が少ない「免疫療法」という治療方法について丁寧に説明してくれました。治療は3週間に1回通院、それを5回で1クールという形だそうで、1クール終了後、検査結果をもとにその後の治療を考えていく流れとのことです。
費用は約400万円の基本料金に対し、がんのステージ数をかけた金額ということで、塚田さんの場合、1クール約1,600万円の費用が掛かります。非常に高額ではありますが、
・通常の病院では受けられない特殊な先端医療
・高額だということはそれだけ治療効果も高い
と感じ、塚田さん夫妻は貯蓄があったため、この治療に賭けてみることにしました。
先端治療を始めた塚田さん
先端医療と言われる免疫療法を開始した塚田さん。治療を受けていると、事前説明にあったとおり体への負担がとても少なく、体調が悪くなることもなかったため、高額の治療ではあったもののこの治療に出会えたことを喜びました。
1クールの治療が終わり、検査結果を見てみるとわずかではあるが、がんが縮小しており、塚田さん夫妻は安堵しました。そしてその後の治療について相談しましたが、塚田さん夫妻はためらうことなく、継続することを医師に伝えました。3,500万円あった貯蓄はすべて失うことになっても、「もしかしたら2クール目でがんが消えるかもしれない」そんな希望が塚田さん夫妻にはありました。
2クール目の治療後にがんが悪化、自由診療も終了に…
ところが2クール目、2回目の通院が終わり数日経過したある日、塚田さんは体調不良になりもともとかかっていた病院を受診、緊急で検査を行ったところ、がんが大幅に悪化しているとのこと。免疫療法を行ったことを伝えると、主治医からは「自由診療で行われる免疫療法は科学的根拠がない治療です。すぐに中止して在宅医療で適切な緩和ケアを受けてください」と言われました。
免疫療法を行う医師にそのことを伝えると「治療効果が見込めないため、治療は終了にしましょう」とあっさりとさじを投げられてしまいました。しかも前払で支払った費用は、すでに治療が開始されたあとのため、返金は一切できないとのこと。塚田さん夫妻は、がんの完治を目指した自由診療の治療に賭けましたが、結局はがんが悪化し、かつ貯蓄をすべて失うという、最悪の事態に陥ってしまいました。
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