特養(特別養護老人ホーム)選びのポイントは?
「自宅で介護できないからどこか施設に入れたい」ということになったとき、特養(特別養護老人ホーム)への入居が一般的ですが、どこの施設がいいのか、どうしたら入れるのかがわからなくて、困ってしまう人は多いようです。
まずは地域包括支援センターを通して申し込むというのが一般的ではありますが、「土日や夜間に対応してもらえないので相談にも行けない」というのが平日に働いている人たちからすると不満でしょう。
パソコンやスマートフォンでようやく特養の情報へアクセスできたとしても、人気の施設は「空き待ち」が多くてなかなか入れないと言われています。申し込んだときには「10人待ち」とか「20人待ち」という状態になっており、 その結果、自宅介護が長引いて疲弊し、共倒れになってしまう。
あるいは、思いあまって仕事を辞めたために収入が絶たれ、八方塞がりになってしまう可能性もあることは、皆さんもご存知の通りです。財産があり余っているならば、質の高い有料老人ホームに入るなど、 お金で解決できることは多いでしょう。
もちろん高ければ何でもいいというわけではなく、謳い文句やパンフレット、 設備ばかりは立派でも、医療的ケアや病院搬送など、肝心のサービスがお粗末なところがあるので、施設選びは十分に検討の上でおこなうことが大事です。
「なるべく介護保険の範囲で」と、特養を希望する人にとっても、入居待ちの間、有料老人ホームやグループホームを利用することもあるかもしれません。
特養を見学するときに参考になる大事なことは次の3つです。
1.情報収集は早めに着手する
たくさんの施設を見学することも大事ですが、 見学だけではわからないことも多いものです。
「早めに」ということに関しては、本人の意向が反映できる時期から施設選びについての条件を話し合っておくことも含まれます。
経験者に話を聞いたり、実際に体験入居をしたり、さまざまな角度から検討しましょう。
2.紹介業者に頼り切らない
無料の紹介業者は、成約時のパックマージンでビジネスを成立させています。
こちらが気乗りしない施設をゴリ押しする担当者などは論外ですが、 宣伝文句を鵜呑みにしたり、「お任せします」と業者さんに丸投げしたりせずに、あくまでも参考程度の情報収集としてお付き合いしましょう。