採用のために、企業はどんなSNSを発信すればよいのか?
活躍できる「イメージ」を見せてあげる
前述の通り、近年は採用を強化したい企業が非常に多くなっている一方で、就活生はSNSを見て企業研究をするのが当たり前になっています。そもそも、就活生はSNSで企業研究をするときに、何を見て申し込みをすると思いますか?
それはやはり、「社員の人柄」や「社員同士の関係性」でしょう。就活生が重視するのは、自分がその場所で活躍できるのか、「自分らしさ」が出せるのか、という部分なのです。自分らしさとは、「自分の持ち味を活かして働けるか」ということ。給与額を判断基準にする就活生はそれほど多くはなく、お金を稼ぐよりも「自分がこの会社で活躍できるのか」を見ているのです。
「営業」という言い回しを変えただけ…20代の応募者が増加したSNS運用代行会社
いま20代の採用がとても軌道に乗っている、あるSNS運用代行会社の役員の方から聞いた話です。その企業では「営業コンサルタント」を募集するときに、「営業」という文言を出さず、「SNSマーケッター」といった表現をしているそうです。
そのような名称であれば、若い人も「かっこいいから、やってみたい」と思うのでしょう。「かっこいい」というイメージに、かなり反応する傾向があるので、「その会社で働いている自分が、好きになれそう」といったように、自分が働いているイメージがわきやすい打ち出し方にする必要があるのです。
活躍する「イメージ」がわくSNS発信とは?
それでは、20代の若手が働いているイメージがわくようにするには、どうすればいいのでしょうか? ひとつの例として、「滅多に見られないシーン」を発信する方法があります。
たとえば、「社長と社員の掛け合い」の動画が、TikTokでたくさん発信されています。社長と社員の掛け合いは、会社のなかにいなければ、滅多に見られないシーンではないでしょうか。
こういったSNS発信を通じて経営者の想いや人柄を知ることができるので、観た人に親近感を持たせる効果が生まれます。従来の企業看板やブランディングよりも、会社の職場環境や「場」が伝わる自然な発信をしていくことが、必須になっているのです。
秋山 剛
一般社団法人大人のインフルエンサー協会
代表理事
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