(※画像はイメージです/PIXTA)

2020年秋以降、半導体不足は世界的な課題として顕在化し、その影響は日本国内へも波及、特に自動車業界は大きな打撃を受けました。半導体不足は一体なぜ起きたのでしょうか? わかりやすく解説します。

半導体とは?

(※写真はイメージです/PIXTA)
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経営者「そもそも半導体ってなに? 簡単に教えて

 

半導体は、簡単にいえば電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を帯びる、シリコンなどの物質や材料のことです。

 

専門家「簡単にいえば『半分』導体で『半分』絶縁体の性質を持っている。だから「半導体」と呼ばれるわけですね

 

半導体は、マイクロチップとも呼ばれ、電子機器の頭脳として機能しています。スマートフォン、デジタルカメラ、オーディオ、車……。電源、電池によって動くものにはすべて半導体が使われています

 

チップの大きさはさまざまですが、そのなかには何十億ものトランジスタが内蔵されています。トランジスタは小さなゲートのようなもので、電子がそこを通過するかしないかを決定します。半導体の構築には、複数のステップと日数、そして専門家が必要です。 たとえば、IBMの最新チップは2ナノメートルという半導体技術により,指の爪ほどの大きさのなかに500億個のトランジスタを詰め込んでいます。

 

※正確にはLSI(Large Scale Integration(大規模集積回路)が使われていますが、LSIには必ずシリコンなどの半導体が使用されています。

半導体の種類

[図表1]半導体の分類方法

 

経営者「半導体にはどんな種類があるのかな?

 

半導体には以下のような分類方法があります。

 

・構成元素からみた分類方法

・不純物からみた分類方法

 

それぞれの分類方法により、半導体の種類はさらに細かくわけられます。

 

構成元素からみた種類

半導体には、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)などの1つの元素で作られる「単元素半導体」と、アルミニウムガリウムヒ素 (AlGaAs)などの化合物で構成される「化合物半導体」があります。多くの半導体は単元素半導体ではなく、化合物半導体が用いられています。

 

不純物からみた種類

半導体は構成元素から分類するほか、真性半導体と不純物半導体とに分類する方法があります。真性半導体は、原子の最外殻電子が共有結合をしているのに対し、不純物半導体はp型半導体、n型半導体の2つにさらに分類されます。

 

専門家「少し難しいと思いますが、まずは大きくわけて2つのわけ方があり、そこからさらに細かく分類されると覚えておくとよいでしょう

 

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