定年前の見直しで「入ってはいけない生命保険」とは?
定年前の時期は、将来の生活設計を見直す絶好の機会です。生命保険はその一環として重要な要素ですが、なかには入ってはいけない生命保険も存在します。
人生100年時代。長い人生のなかで、私たちはさまざまな選択を迫られます。そのなかでも、保険に関する選択は私たちや家族の将来を左右する重要なものです。しかし、時として59歳のAさんのように予測不可能な状況が生じ、予想外の結果に直面することもあります。
59歳の会社員、定年前に「終身保険」へ加入も…7年後に大後悔のワケ
手取り月70万円のAさんには、妻と2人の子がいます。Aさんは、これまでに子どもが独立するまでの教育資金と住宅ローンの支払いがあり、貯金は1,500万円程度でした。病気をしたこともなく健康に自信があり、65歳で定年退職を予定しているものの、その後も働ける限り働くことを考えています。
そのようななか、長年担当されている保険外交員から「万が一の際に家族により多くお金を遺せる」と提案されたことをきっかけに、「どうせ貯金として置いておくなら……」と500万円の一時払い終身保険に加入しました。
定年退職後も予定どおり働いていましたが、少しずつ体力が衰え、働くペースが落ちたことで、思い描いていた収入を得ることができなくなりました。現役時代の収入が高かったため、もともとの生活水準も高く、支出が多かったAさんは、今後の生活のために過去に加入していた終身保険を7年経過したタイミングで解約することにしました。
――しかし、解約返戻金(保険を解約した際に手元に返ってくるお金)を受け取ったAさんは驚きと失望を感じることとなります。
解約返戻金が、Aさんが支払った保険料を下回っていたからです。終身保険の解約返戻金は、保険契約の特定の条件に基づいて計算されます。保険料の支払い状況や解約時の契約残存期間などが考慮されるため、予想外の結果になることもあります。Aさんのように解約返戻金が支払った保険料を下回るケースも十分にあり得ます。
Aさんは、万が一に備えて保険に加入したはずが、自分が働けなくなることを想定していなかったために、途中で解約するデメリットを受け入れざるを得なくなりました。
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