(※写真はイメージです/PIXTA)

都会から田舎へ移住する際、必要となる金額はどのくらいなのでしょうか? 「まとまったお金がないから不安」と躊躇する人もいるかもしれませんが、「貯蓄ゼロ」でもやり方次第で地方移住を始めることができると、地方移住や2拠点・多拠点生活に関する情報発信メディアを運営する合同会社Stoneintechの中嶋遼太代表はいいます。一体どんな方法でしょうか? みていきます。

古民家の購入やリフォームの支援制度がある自治体

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは古民家の購入やリフォームに使える支援制度がある自治体の一部をご紹介します。自分の理想の古民家暮らしを助けてくれる支援制度を探してみましょう。

 

【北海道地方】北海道津別町:リフォーム費用補助が最大50万円

津別町には中古住宅の購入には最大30万円、住宅の改修には最大50万円の奨励金があります。10年以上定住の確約や、固定資産税課税標準額100万円以上の住宅であること、町内の業者が請け負う50万円以上の改修工事であることなどの条件がありますので、まずは自治体のホームページを確認してみてください。

 

持家建設奨励金(town.tsubetsu.hokkaido.jp

 

空き家バンクにも多数の物件が登録されていますので、理想の古民家がないかぜひチェックしてみましょう。

 

北海道津別町空家バンク(tsubetsu-estate.com

 

【関東地方】神奈川県鎌倉市:耐震工事費用最大100万円補助

古い建物の多い鎌倉市では、耐震診断や耐震相談の案内を積極的に行っています。毎月1~2回程度市庁舎で専門家による耐震相談を実施しています。さらに市または市が指定した事業者が行った「現地耐震診断」の結果、総合評点が1.0未満だと耐震改修工事費等の補助金を受けることができます。耐震改修工事費等の補助金は費用の2分の1、かつ最大100万円まで受けとれます。

 

鎌倉市/耐震改修工事等費用の補助制度について(city.kamakura.kanagawa.jp

 

【中部地方】長野県泰阜村:空き家をリフォームして最大100万円

泰阜村では村内に約200件も空き家がありますが、防犯上の理由から空き家バンクがないため、自治体で管理している空き家ストックを紹介する制度があります。

 

この空き家のリフォーム費用や残置物の撤去、支障木伐採の費用に対して、最大100万円まで助成が受けられます。助成の条件は50歳未満であること、空き家となって1年以上の物件であること、リフォーム後5年以上定住することなどです。

 

泰阜村は積雪量が少ないため、空き家の多くは太い柱や梁がない簡素なつくりをしていて、よくイメージされる古民家とは違った趣の家が多いです。しかし昔ながらの家がある土地は比較的地盤が強かったり、蔵があったり、いまでは作れない崖屋づくりの家だったり、特徴的な立地が魅力です。ぜひ一度自治体のホームページをご覧ください。

 

泰阜村の空き家について–泰阜村(vill.yasuoka.nagano.jp

 

【近畿地方】和歌山県有田市:空き家のリフォーム補助金最大100万円

有田ミカンで有名な有田市では、空き家バンクに登録された物件を活用するための補助金制度が多数準備されています。空き家の購入や改修費用の補助で最大100万円。条件は有田市空き家・空き地バンクに登録された物件であること、世帯主が40歳未満または中学生以下を扶養していることなどです。

 

また空き家のごみ処分費用を補助してくれる上限10万円の「空き家お片付け補助金」、売買・賃金の契約に係る仲介手数料が上限5万円まで補助される「仲介手数料補助金」といった制度もあります。

 

有田の人々|和歌山県有田市移住サイト【ありたーん】(wakayama-aridaiju.jp

 

【中国地方】岡山県岡山市:中古住宅購入・リフォーム費用補助最大50万円

岡山市では移住者・二拠点居住者向けに中古住宅購入・リフォーム費用として最大50万円の補助を行なっています。二拠点居住をしたい場合は、あらかじめ「二拠点居住開始届」の届出が必要となります。

 

移住を考えている人はもちろんのこと、二拠点居住を目指す人もチェックしておきましょう。岡山市は山陽新幹線など交通の要所で大型商業施設もあるとても栄えた街です。古民家暮らしがしたいけど、不便な土地はちょっと…と考えている方はぜひチェックしてみてください。

 

【補助金】移住者・二拠点居住者向け中古住宅購入・リフォーム補助制度を創設しました!|岡山市(city.okayama.jp

 

【四国地方】高知県幡多郡大月町:耐震補強工事補助に最大100万円

大月町では多数の支援制度がありますので、ぜひ一度移住相談員のいる大月町役場に連絡をしてみましょう。空き家紹介やお試し滞在費の補助、移住・定住お試し住宅も準備されています。

 

住宅耐震化・耐震改修リフォームへの補助として、耐震改修設計に最大35万円、改修工事費として最大100万円の補助金制度があります。一方耐震工事のような大きなリフォームをする必要がない軽微な住宅の改修であれば、最大50万円の補助金制度もあります。

 

その他にも移住者向けの自動車運転免許取得料金の優遇措置や、農業・漁業への就業支援事業も行っていますので、移住してからの暮らしの助けになる制度も活用して、憧れの古民家ライフを満喫してみるのはいかがでしょうか。

 

支援制度いろいろ|大月町役場(town.otsuki.kochi.jp

 

【九州地方】沖縄県久米島町:空き家バンク制度

「琉球一美しい」という意味で「球美の島」とも呼ばれる久米島。久米島町は空き家や空き地を有効活用して町の活性化を図るための「空き家・空地バンク制度」を運用しています。この空き家バンクに登録されている物件の改修や家財道具等の撤去にかかる費用を最大50万円まで補助する制度もあります。ホームページには地元の不動産会社の情報なども載っていますのでご確認ください。

 

住まい|【沖縄・久米島の移住定住情報】島ぐらしガイド(shimagurashi.net

 

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