(※写真はイメージです/PIXTA)

都会から田舎へ移住する際、必要となる金額はどのくらいなのでしょうか? 「まとまったお金がないから不安」と躊躇する人もいるかもしれませんが、「貯蓄ゼロ」でもやり方次第で地方移住を始めることができると、地方移住や2拠点・多拠点生活に関する情報発信メディアを運営する合同会社Stoneintechの中嶋遼太代表はいいます。一体どんな方法でしょうか? みていきます。

移住にかかる費用の内訳と目安

では、さっそく移住にはどんな費用がどのくらいかかるのでしょうか? 費用の内訳とその目安を解説します。

 

引越し費用

移住する実際の距離や荷物の量、日程によって費用が変動します。引っ越しシーズンの2~4月は金額が高額になりやすいので注意が必要です。また、平日より土日のほうが高いのが一般的です。

 

これまでインタビューをしてきた移住者のなかには、引っ越し先で必要な荷物を最小限にして、自家用車に詰め込み離島移住をされた方もいらっしゃいました。友人に手伝ってもらうなど工夫次第では、抑えられる費用です。

 

【近隣地方(東京ー大阪間くらい)に移住する場合】

・1人暮らし:平均6万円

・3人家族:平均15万円

・4人家族:平均18万円

 

【遠距離地方(東京ー大阪間以上)に移住する場合】

・1人暮らし:平均7万円

・3人家族:平均20万円

・4人家族:平均24万円

 

住まいの費用

敷金(家賃0~2ヵ月分程度)、礼金(家賃0~2ヵ月分程度)、仲介手数料(家賃0~1ヶ月分)、家賃(1~2ヵ月分)、火災保険料その他(保証料、鍵交換費用等)が通常だと必要になります。しかし、地方ではこれらの費用のうち敷金・礼金がゼロの物件も多く、仲介手数料くらいが必要になるだろうと思っておけばよいでしょう。

 

[図表]家賃が高い都道府県トップ5

 

自動車の購入費用

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[画像1] 公設商業施設ひろのテラス

 

地方の中核都市を除いて、移動手段は基本的に車です。中古車であれば100万円で移動するのに十分な車が手に入るでしょう。駐車場代も場合によっては必要になります。地方であれば、最大でも1万円/月をみておけばよいでしょう。また、運転免許証を持っていない方は自動車教習所に通う費用が20万円程度かかります。

 

家具・家電の費用

買い替える際は、家具や家電の費用が必要になります。しかし、引っ越しコストを抑えるためにすべて処分するという選択肢もあるでしょう。特に、移住先が東北地方であれば暖房機器が、九州地方などの暖かい地域であれば冷房機器を新しく買いなおす方も多いでしょう。

 

下見の費用

移住先の物件や町の雰囲気を事前に下見する方が大半でしょう。その際の交通費や宿泊費は必要になります。ただし、自治体から助成がある場合も多いので、事前に問い合わせしてみるとよいでしょう。

 

これまで住んでいた自宅の処分費用

これまでの住んでいた家具・家電の処分費用、持ち家の方は自宅を売る場合の仲介手数料や、ローンの残債の清算が発生します。賃貸の住まいであれば退去費用が発生しますが、敷金で支払われるケースも多いため、詳しくは管理会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

 

半年分の生活費

生活環境ががらっと変わります。慣れない環境で、お子さんが体調を崩したり、急に購入した古民家が壊れたりと不測の事態を想定し、少なくとも半年分程度の生活費を貯金しておくといいでしょう。

 

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