なぜ銀行は飲食店への融資で「BS」を重視するのか?

今回は、なぜ銀行は飲食店への融資で「BS」を重視するのかを説明します。 ※本連載は、株式会社ビーワンフードの代表取締役で、公認会計士・税理士の廣瀬好伸氏の著書、『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、飲食店経営に欠かせない「銀行からの資金調達」について解説します。

ほとんどの人はPLを重視しがちだが・・・

筆者の会社は、飲食店に特化したコンサルティング業務をおこなっていますから、多店舗展開を考えるオーナーさんからもよくご相談を受けます。決算書を見せていただく機会も数多くあるのですが、「もったいない作り方だな」と感じる決算書がとても多いのです。

 

まず知っていただきたいのが、決算書のBS(バランスシート=貸借対照表)の重要性です。一般的に、決算書と呼ばれるものには3つあり、それがBS、そして、PL(プロフィット&ロスステートメント=損益計算書)、CS(キャッシュ・フローステートメント=キャッシュ・フロー計算書)です。3つ合わせて「財務三表」という呼ばれ方をすることもあります。

 

すでに店舗を経営している人であれば、これらの言葉はご存じだと思いますが、ほとんどの人は、会社の儲けが見えるPLの数字ばかりに目が行きがちです。しかし、格付けのシステムの中では、PLよりも決算時の会社の状態を表すBSのほうが重要視されているといっても過言ではありません。

お金の流れは「営業・投資・財務」の3つに分けられる

決算で用いられる決算書には、主にPL・BS・CSという3つの書類があります。これらについて、簡単にご説明しておきましょう。

 

・PL(損益計算書)

会社が1年間にどのくらい利益を上げたのかを表わすものです。基本的には、「収益」-「費用」=「利益」という計算を行い、収益と費用を対比しながら、どれだけ儲けたのかを見ていきます。

 

・BS(貸借対照表)

会社の財政状態(資産・負債・純資産)がどのようになっているのかを表わすものです。その名前のとおり、書式の右側に調達した資金の内訳(負債・純資産)、左側に調達した資金の使われ方(資産=どのように運用されているのか)が記載され、左右の合計は必ず同じになっています。

 

・CS(キャッシュ・フロー計算書)

会社の1年間の現金の流れを表すもので、どのくらい入金して、どのくらい出金したかを見ることができます。店舗経営では、営業・投資・財務という3種類のフローに分けてお金の流れをわかりやすくします。

という、経営に関する資金調達から投資・回収まで、1年間の流れを読み取ることができます。

株式会社ビーワンフード 代表取締役
公認会計士・税理士 

兵庫県姫路市生まれ。
京都大学在学中に公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人に入社。主に銀行の監査に従事し、銀行の融資ルールを実地で学ぶ。
その後起業し、その経験・ノウハウと公認会計士・税理士というノウハウで、飲食業に特化した「お金の専門家」として飲食店の成長をお金の面から支える株式会社ビーワンフードとベンチャー企業・中小企業の成長を税務面から支える「財務に強い」税理士法人ミライト・パートナーズを経営。
自らも飲食店を経営した経験があり、現場目線でのわかりやすい解説にも定評がある。
また、飲食店経営者・店長向けに「資金調達力アップ」「銀行融資のルール」「店長の数字力アップ」などのセミナー・研修を多く実施している。

著者紹介

連載飲食店の多店舗経営を成功させる資金調達のノウハウ

本連載は、2015年11月20日刊行の書籍『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

1店舗から多店舗展開  飲食店経営成功バイブル

1店舗から多店舗展開  飲食店経営成功バイブル

廣瀬 好伸

合同フォレスト

10年後まで生き残れる飲食店は、わずか1割!生き残るためには何が必要か。 ・いつも金策に走り回っている! ・売上はソコソコなのにお金が貯まらない! ・銀行の融資がなかなか通らない! こんな飲食店経営者に、財務と税務の…

 

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