銀行に提出した決算書の内容で決まる「格付け」
さて、銀行の審査で決められる格付けですが、一体何を基準に振り分けられているのでしょうか。
銀行の格付けは、基本的に決算書の内容で振り分けられます。銀行に融資の申請をするときには、大抵3期分の決算書を一緒に提出しますが、銀行ではこの決算書の数字を格付けする“システム”に入力し、みなさんの店舗や会社を分析していきます。そして、銀行ごとに評価項目に多少の違いはありますが、最終的におおよそ12段階のランクに振り分けられるのです。
つまり、決算書の内容が格付けに色濃く反映されるということです。経営者のみなさんには、このことをよく肝に銘じておいていただきたいと思います。
金融庁が基本方針を定めている銀行の格付けルール
銀行で融資の審査をする際、判断基準となる12段階の格付け。基本的には決算書をもとに格付けが決められますが、では、その格付け自体はどのようなルールで決められているのでしょうか? 実は、格付けのルールづくりの拠り所になっているものがあるのです。
銀行は金融庁の管轄下にあり、格付けルールなどの基本方針は金融庁が定めています。そのため、銀行によって多少の違いはあるものの、基本的にはどの銀行も同じような格付けルールになっているのです。
格付けルールの基本方針の一部が「金融検査マニュアル」というもので公開されていますので、さらに詳しく知りたい人はぜひWEBで検索してみてください。
具体的な事例もたくさん載っていますから、たとえば自社の経営状況が苦しいという場合にも、似たような事例を探し出し、対策を考えるヒントにできるかもしれません。