今回は、銀行の融資判断の基準になる「自社の格付け」を上げる方法を見ていきます。 ※本連載は、株式会社ビーワンフードの代表取締役で、公認会計士・税理士の廣瀬好伸氏の著書、『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、飲食店経営に欠かせない「銀行からの資金調達」について解説します。

銀行に提出した決算書の内容で決まる「格付け」

さて、銀行の審査で決められる格付けですが、一体何を基準に振り分けられているのでしょうか。

 

銀行の格付けは、基本的に決算書の内容で振り分けられます。銀行に融資の申請をするときには、大抵3期分の決算書を一緒に提出しますが、銀行ではこの決算書の数字を格付けする“システム”に入力し、みなさんの店舗や会社を分析していきます。そして、銀行ごとに評価項目に多少の違いはありますが、最終的におおよそ12段階のランクに振り分けられるのです。

 

つまり、決算書の内容が格付けに色濃く反映されるということです。経営者のみなさんには、このことをよく肝に銘じておいていただきたいと思います。

金融庁が基本方針を定めている銀行の格付けルール

銀行で融資の審査をする際、判断基準となる12段階の格付け。基本的には決算書をもとに格付けが決められますが、では、その格付け自体はどのようなルールで決められているのでしょうか? 実は、格付けのルールづくりの拠り所になっているものがあるのです。

 

銀行は金融庁の管轄下にあり、格付けルールなどの基本方針は金融庁が定めています。そのため、銀行によって多少の違いはあるものの、基本的にはどの銀行も同じような格付けルールになっているのです。

 

格付けルールの基本方針の一部が「金融検査マニュアル」というもので公開されていますので、さらに詳しく知りたい人はぜひWEBで検索してみてください。

 

具体的な事例もたくさん載っていますから、たとえば自社の経営状況が苦しいという場合にも、似たような事例を探し出し、対策を考えるヒントにできるかもしれません。

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    本連載は、2015年11月20日刊行の書籍『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    1店舗から多店舗展開  飲食店経営成功バイブル

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    廣瀬 好伸

    合同フォレスト

    10年後まで生き残れる飲食店は、わずか1割! 生き残るためには何が必要か。 ・いつも金策に走り回っている! ・売上はソコソコなのにお金が貯まらない! ・銀行の融資がなかなか通らない! こんな飲食店経営者に、財務と税…

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