(※画像はイメージです/PIXTA)

主食1食分で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる「完全栄養食」として有名になった「ベースブレッド」。開発を手掛けるBASE FOOD社は、商品販売からわずか4日で2,500食を完売する大ヒット商品を生み出した、いま注目の企業です。本記事では、同社における経営戦略の中身について解説します。

初の海外進出先に「アメリカ」を選んだBASE FOOD社

日本で活躍を続けるBASE FOOD社ですが、今後は海外市場の開拓にも乗り出す考えで、まずはアメリカ進出を成功させることが大きな目標となっています。なぜ、初となる海外進出先をアメリカにしたのでしょうか? アメリカは市場規模が大きく、健康意識が高い消費者が多いこともありますが、これ以外にも理由があります

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
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フードテック領域が盛り上がるアメリカ

アメリカでは、シリコンバレーのRosa Labs, LLCが「Soylent(ソイレント)」という完全栄養食を販売してから、完全栄養食ブームが起きています。また、アメリカはフードテック領域が盛り上がっており、食物由来の肉代替品を生産する「Beyond Meat(ビヨンド・ミート)」社は時価総額1兆円に迫る勢いの企業です。

 

さらに、Beyond Meat社のライバル企業であり代替肉製造会社の「Impossible Foods(インポッシブル・フーズ)」は、2020年3月に13億ドル(およそ537億円)の資金調達をしています。2011年の創業からこれまでに同社が調達した資金は、13億ドル(約1,395億円)にのぼりました。このように、勢いのあるフードテック企業がアメリカで増えているのです。

 

■海外で高い評価を得るBASE FOOD社

対してBASE FOOD社が資金調達した額は4億円と、アメリカのフードテック企業と比べるとまだまだ少ないことがわかります。しかし、BASE FOOD社の代表取締役社長・橋本舜氏は次のように語っています。

 

「『ベースブレッド』はグローバルで見てもビヨンド・ミート並みに高い評価を得ています。プロダクトとしての品質は世界でもトップクラスなので、もし僕らがアメリカで創業していたらとんでもない時価総額になっているはず」完全食スタートアップ『BASE FOOD』の戦い方|米国でもヒットの兆し!丨キャリアハック)

 

このように、BASE FOOD社はグローバルスタートアップとして成長することが期待されているようです。

 

アメリカにおけるBASE FOODの可能性

(※画像はイメージです/PIXTA)
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アメリカにはビーガンの人やフレキシタリアンの人たちが多く存在し、代替肉を求める市場が大きいことも特徴です。BASE FOOD社は、このような人たちをターゲットにすることでアメリカ市場でも勝負ができると考えています。

 

また、アメリカでは「Soylent」や「Huel(ヒュエル)」といったドリンクタイプの完全栄養食が普及しつつあります。一方、BASE FOOD社の商品はパンやパスタですから、調理をすることでアレンジの幅が広がるのです。

 

また、素材には自然のものを使っているため、こうした点でもアメリカで高く評価される可能性があります。

今後も目が離せないBASE FOOD社の展望

ここまでBASE FOOD社に関する基本的な知識から、BASE FOOD社が成功した理由、また今後の展望について解説してきました。BASE FOOD社は新たな市場を創造し、ブランド初期から地道な努力を積み重ねてきたからこそいまの成功があります。完全栄養食は徐々にですが確実に日本社会においても普及してきているため、今後の成長に目が離せません。

 

 

株式会社識学

 

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