(※写真はイメージです/PIXTA)

投資家の情報収集ツールとして高い人気を誇る日経新聞。毎日隅々まで目を通している熱心な投資家も少なくありません。「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表は「日経新聞の読み方にはコツがある」といいます。では、そのコツを習得することで日経新聞からどのようなことが読み解けるようになるのか、渡部氏の事例を交えてみていきましょう。

株式投資は「森羅万象」を織り込む?

日経新聞からこれらのキーワードを見つけ出し、指標ノートのコメント欄に書き写す。私がこれまでどのような新聞記事の見出しを書き写し、どのように読み取ったのか、その一例を次に挙げておくので参考にしていただきたい。

 

ただし、この見出しには前述した文字・単語がないことをお断りしておく。

 

「レールガン極超音速兵器を迎撃」(指標ノート2022年1月5日)

なぜこの見出しを指標ノートに書き写したかというと、日経新聞が年明け早々、こうした記事を1面のトップに載せるのは、極めて珍しいからだ。

 

ちなみに、レールガンとは、電気を通しやすい素材でつくった2本のレールの間に、導電性のある弾丸をはさみ、電流を流して磁場をつくり、電磁力で超高速の弾丸を発射する最新兵器のことだ。それを防衛省が2022年度から開発を本格化しようとしていると報じていた。

 

翌6日には、この記事に呼応するかのように「北朝鮮マッハ5極超音速ミサイル発射」の見出しがあり指標ノートに記入している。

 

そして、2022年は何か不穏なことが起きるように思っていた矢先、この予感は「ロシアウクライナに侵攻ウクライナ全土非常事態宣言」(2月24日)という形で現実のものとなってしまった。

 

このように株式投資は、森羅万象を織り込むと考えていて、気になる事柄を頭に入れるようにしている。

 

とはいえ、記憶はうろ覚えで曖昧であったりするので、日経新聞を読んでいて気づいたキーワードを、その都度、指標ノートに記入しておくに越したことはない。

 

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

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※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

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