(※写真はイメージです/PIXTA)

投資家の情報収集ツールとしていまも高い人気を誇る日経新聞。毎日隅々まで目を通している熱心な投資家も少なくありません。しかし、その日経新聞も「読み方を誤るとかえって危うい」と、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表はいいます。では、そんな渡部氏が「日経新聞を後ろから読む」ことを勧めるワケとは、みていきましょう。

日経新聞を読んだ気になってはいけない

多くの人によくありがちなのが「読んだ気になる」である。

 

「ビジネスパーソンとして日経新聞ぐらい読んでおかないと」という気持ちで紙面を開いてみても、その実、眺めているだけで内容を理解していない人がいる。あるいは、「自分は日経を読んでいるから大丈夫」と思い込んでいる人もいる。

 

とはいえ、記事の字面を眺めているだけでは読んだことにならない。大切なことは書かれている内容を読み込み、様々に思いを巡らせながら自分なりの考えを持つことだ。

 

日経新聞を読む際に気をつけなければならないポイントは、「変化をつかむ」「マーケットを把握する」「景気の動向を見る」の3つである。

 

新聞に限らず、読んだり聞いたりして「わかった気になる」というのは、ありがちなことだが、それは入手した書籍を読むことなく、机や本棚などに積んだままにしている「積読(つんどく)」に等しい。

 

それに、上っ面をなぞっただけで「わかった気になる」のは、とても危うく感じるし、新聞に書かれているから、テレビで言っているから間違いないだろうと妄信してしまうのも危険だ。

 

「わかった気になる」と「理解する」は本質的に違う。前者は物事の判断を他者に依存するのと同じであり、後者は物事の判断を自ら行い、自分なりの答えを得るということだ。これは当塾のコンセプト「自立した投資」に通じる話である。

 

余談ではあるが、「依存」と「自立」という対比で思い起こされるのが『開運!なんでも鑑定団』というテレビ番組だ。様々な人が持参する“お宝”を専門家が鑑定し、値付けをするという内容で、意外なものが高価だったり、逆に高いと思われたものが二束三文だったりするので面白い。

 

偽物であることが明らかになって落胆するケースも多く、お宝の鑑定を依頼した人は、専門家から審美眼を疑われたりもする。

 

この番組は、本物を見極めるのは難しく、それなりの勉強が必要になることを教えてくれている。偽物をつかまされてしまうのは、勝手な思い込みで「これは本物だ!」と信じたいからだろう。

 

先入観で物事を判断するのは非常に危うい。「信じる」と「わかる」は違う。さらに言うならば、日本語には「腑(ふ)に落ちる」という表現もあるわけで、「わからない」ときや「腑に落ちない」ときは、とりあえず「やめておく」が正解だろう。

 

加えて、巷間では様々なセミナーが開かれていて、投資目的のセミナーに参加する人が少なくないようだ。

 

「依存」について言及すると、依存心の強い人は投資に向いていないと断言できる。なぜならば、「依存」とは「○○に任せる」ということで、それは何も考えないに等しいからだ。

 

何も考えずに、人任せで投資に成功するはずはないし、ラクして儲もうけられることなどあり得ない話だ。

 

なかには「運用を任せていただければ、利益がどんどん増えて大きな資産が得られます」といった眉まゆ唾つばものの投資セミナーもある。せっかくの“虎の子”がなくならないように注意する必要がある。

 

どのような投資でも儲けるためには、それなりの努力をしなければならない。これはスポーツ界のレジェンドたちが言っている「練習は嘘をつかない」と同じことで、株式投資を行う上で欠かせないのが「四季報読破」「日経新聞の切り抜き」「指標ノート」の「三種の神器」なのである。

 

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    ※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

    10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

    10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

    渡部 清二

    KADOKAWA

    いつも読んでいる記事・数値がお宝株のストーリーに変わる! 会社四季報を100冊読破し、日経新聞の切り抜きを25年間行い、指標ノートを9,000日以上記録し続けた投資のプロが贈る「三種の神器」の投資術! 1日5分、11項目の…

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