返答フレーズを用意しておく
人からほめられたときに、素直に受け取ることができずに、へりくだってしまったことはありませんか? もし思い当たる人は、自己受容度が低いタイプかもしれません。
謙遜のつもりでも、あまりにへりくだってしまうと、ほめた相手にも気を遣わせてしまいます。謙遜しすぎることで、相手も気を遣い、言わなくなってしまうかもしれません。
ほめられることに慣れておらず、どう対応したらいいのかわからない場合は、まずは相手に「ありがとうございます」と伝えることからはじめるといいですよ。とっさにほめられて返答に困ってしまうようなときにも応えられるように、返答フレーズを用意しておくのもおすすめです。
たとえば、「あまり言われ慣れていないので、恥ずかしいです」「未熟ですが、そんなふうに言ってもらえてうれしいです」というように、素直な気持ちを言葉にできると好感を与えられるでしょう。
「怒り」とは直接関係ないように思えますが、日頃から人間関係をよくしておくことが、不要な怒りがわかない鍵にもなります。
「なんか嫌……」を分解する
「相手に対して、何もかも嫌だと感じてうんざりしてしまう……」。こういった経験をしたことがある人もいるでしょう。
イライラすることが増えると、だんだん何が嫌だったのか、自分でわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
じつは、何が嫌だったのかを紐解いていくと、相手が仕事中にペンをまわしたり、貧乏ゆすりをしたり、「なんとなく気になってしまう」程度であることも少なくありません。
このように「何もかもが腹立たしい」という感情が、自分の思い込みである可能性もあるのです。冷静に考えてみると、「すべてが100%腹立たしいことばかりではない」と気づけるでしょう。
「何もかもが嫌だ!」と思ったときには、相手の何が嫌なのかを洗い出し、絶対になんとかしたいこと、そうでもないことを振り分けて、なんとかしたいことだけに対策をとるようにしましょう。それだけでも、かなり落ち着いてくるはずですよ。
頭に映像を描く
誰かから許せないことをされたとき、心に深く残るものです。
ネガティブな感情がフツフツとわき出してしまったときには、「その状況でいる自分が、本当に望ましいのか?」と考えてみてください。
今後もつき合っていきたい相手なら、「そのときつらかったこと」よりも「どのような関係でいたいか」というほうに、意識を向けましょう。
これからも悶々と怒りを思い出して、そのたびに嫌な思いをするよりも、自分にとって望ましい未来に目を向けるトレーニングをしてください。
望ましい未来を意識するトレーニングをするには、頭のなかに映像として描くことです。
ネガティブなことが思い出されたときには、「目指す未来はここ」と軌道修正して、訓練しましょう。1回でうまくいくものではありません。何回も「これではない」と思い描くことが大切です。
許せない人がいるときほど、望む未来を思い描くことを心がけましょう。