「なぜ体罰をしたのですか?」…体罰を加えた教師にとったアンケートで分かった、その“意外な理由”【アンガーマネジメント協会理事が解説】

「なぜ体罰をしたのですか?」…体罰を加えた教師にとったアンケートで分かった、その“意外な理由”【アンガーマネジメント協会理事が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「怒り」は、なかなかコントロールできない感情のひとつ。だからこそ、多くの人が悩み、毎日しんどい思いをしています。「怒り」は、老若男女を問わず誰もが持ち合わせている感情。その感情の正体を知ることで、他人にも、そして自分自身にも振り回されなくなります。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実氏が、著書『怒らない100の習慣』を基に解説します。

いい人を演じない

いろいろな人から頼まれごとをされると、断ることができず、つい引き受けてしまう……。そんな自分を責めてしまう……。こんな経験をしたことはありませんか?

 

キツいと感じても、「頼りにされているし、わたしがやらないと誰もやらないから……」と引き受ける心理の裏には、断ることで「自分の評価が下がるのではないか」「周囲との関係が悪くなるのではないか」という気持ちが働いて、いい人を演じている場合もあるのではないでしょうか。

 

でもそれは、自分がつくり出した思い込みかもしれません。

 

断っても自分の評価が下がるとは限りませんし、断ることでかならずしも関係が悪くなるとは言えないはずです。

 

「なんで引き受けてしまったんだろう……」という思いが、「役に立ててよかった」という気持ちを上回るのであれば、精神的にもいいことはありません。

 

協力することと、いいように使われることは違います。

 

いい人を演じることはやめて、勇気を持って断ることも意識していけるといいですね。

涙を流す時間を持つ

大人になるにつれ、まわりの状況や人の目を気にして、悲しい気持ちを我慢してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

その我慢が重なってストレスとなり、ある日堪えきれなくて「どうしてこんなことに!」と怒りとなってあふれてしまうこともあります。

 

日々、懸命に生きていれば、悲しい気持ちになることや寂しい気持ちになることは自然なことです。ですから、無理に抑える必要はありません。

 

悲しい、寂しい、つらいといった気持ちは、うれしい、楽しいという喜びの気持ちと同じくらい、大切な感情です。見ないことにしていると、心のなかが空白になり、またどこかで悲しさがあふれてしまうことも……。

 

あふれる悲しみが抑えきれず、泣いてしまってもいいのです。おかしいことも、みっともないこともありません。

 

心のなかにある自分の悲しい気持ちを素直に認め、こっそりとでもいいので、ひとりで涙を流す時間を持ちましょう。

語彙力を鍛える

日本アンガーマネジメント協会では、体罰を加えた先生を対象に、アンケートをとったことがあります。

 

このとき「あなたはなぜ体罰をしたのでしょうか?」という質問に対して、「つい、カッとなって」「言葉が出てこなかったから」という回答が多くあげられました。

 

言葉が出てこなかったから、ついとっさに暴力的な行為をとってしまった……。

 

これは、「つい……」ではすまなくなるかもしれません。

 

 

怒りを感じたとき、自分の思っていることがもどかしくて言えなかったり、言葉が出てこなかったりすると、人は攻撃的になりがちです。

 

「自分がどういう気持ちで、本当はどうしたかったのか」「何をわかってほしかったのか」といったことを、自分の言葉で伝えられるように鍛えていく必要があるのです。

 

日頃から、語彙力、表現力の引き出しを増やすことを意識してみませんか?

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