ずっと気にかけるべきことなのか考えてみる
イライラすること、怒りを感じることは、そもそも自分にとって重要なのか、たいして重要ではないのかを仕分けすることは大切です。
よく考えてみると、たいして重要でもなく、しかも、どうにもならないことを、ずっと気にかけてイライラし続けていた……ということもあるでしょう。
たとえば、ホームで電車を待っていたら割り込まれた、電車内でマナー違反をされたといった場合(2席分とっているなど)、注意できる相手でもありませんし、これから関わる人でもありません。
もし、どうでもいいことではなく、重要なことの場合、何か行動すれば変えられるのであれば考えて、すぐにそのための行動をとる。重要だけれどコントロールできないことであれば、これ以上イライラしないためには、どんなことに取り組んだらいいかに意識を向けて、そのための行動を選択する。この判断を心がけましょう。
人をジャッジしない
人は、つい他人のことをジャッジしてしまいがちです。
人をジャッジすると、この人はいい人、悪い人、この人は自分に合う、合わない、そういった0か100かのような二極で決めてしまいます。
そうしていると、人づき合いが苦しくなってしまうでしょう。人それぞれ長所もあれば短所もあるのは、当然のこと。ある程度、人に対してゆとりを持っていないと、いいか悪いか、合うか合わないか、好きか嫌いかということに、とらわれてしまうのではないでしょうか。
人はどちらかというと、いいところよりも不完全なところに目を向けがちです。
それによって、人のストレスの最大要因となる人間関係の悩みにつながりやすくなってしまいます。
人のいいところに目を向けるようにすると怒りの感情も減り、ジャッジする気持ちがなくなっていくかもしれません。人をジャッジするクセをやめるだけでも、心がラクになりますよ。試してみてください。
「当たり前」を見直す
自分にとって、これが普通、常識、当たり前と思い込んでいることはありませんか?
人はそれぞれにさまざまな価値観を持っているので、当然、自分の当たり前と他人の当たり前は同じことばかりではありません。
「自分の当たり前の基準が正しい」と信じすぎていると、その通りの結果にならなかったときに、ついイライラしてしまいます。
自分の勝手な思い込みを相手に押しつけることで、相手との関係がギクシャクして、さらに腹立たしくなってしまうこともあるでしょう。
人は違うところがあって当たり前。完全に同じ考えの人は、存在しません。
「当たり前」や「当然」「常識」といった言葉が浮かんできたときには、ふと立ち止まって、「わたしにとっては当たり前だけど、もしかしたら、そうではない人もいるかもしれない」と考えるゆとりを持ってみてください。
柔軟に自分の「当たり前」を見直していけるといいですね。