(※写真はイメージです/PIXTA)

「怒り」は、なかなかコントロールできない感情のひとつ。だからこそ、多くの人が悩み、毎日しんどい思いをしています。「怒り」は、老若男女を問わず誰もが持ち合わせている感情。その感情の正体を知ることで、他人にも、そして自分自身にも振り回されなくなります。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実氏が、著書『怒らない100の習慣』を基に解説します。

同調してくれる相手は避ける

自分ひとりでは整理できない、イライラやモヤッとした怒りは、誰にでもあるものです。

 

どうしたらいいか、誰かにアドバイスをもらうことや、ただ聞いてもらうことで気持ちが落ち着いて、「そうか、これが嫌だったんだ」と整理できることもあるのではないでしょうか。

 

ただし、相談相手は選ばないと、逆効果になってしまうこともあります。同調する相手は、一緒になって怒りはじめてしまうので、避けたほうが無難です。

 

あなたの話に便乗して、人の悪口や自分の怒りを言ってくる人も、相談相手には向きません。共感して、一緒に考えてくれる人を選ぶのが得策です。

 

もし、身近に相談できる人がいない場合は、プロにお願いしてカウンセリングしてもらうのも、ひとつの解決策になります。

 

以前は、「カウンセラーの手を借りるのは、精神疾患のある人」という偏見もありましたが、現在は、珍しいことではなくなってきました。

 

さまざまな対処法を試して、怒りをためない習慣を身につけることが大切です。

朝日はどのくらい浴びた方がいい?

セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、喜びや快楽を司(つかさど)るドーパミンと、恐れ、驚きなどを司るノルアドレナリンの情報をコントロールして、おもに心を安定させる働きをしてくれます。

 

「しあわせホルモン」と耳にしたこともあるのではないでしょうか。セロトニンの分泌が低下すると、イライラ感が増したり、うつ病や精神的な落ち込みを引き起こしたりするとも言われています。

 

人は、昼夜逆転すると、精神が非常に不安定になります。そうならないためにも、朝起きて日光を浴びて、メラトニンをしっかりリセットしたほうがいいのです。

 

起床後、1日15〜30分程度浴びることがおすすめです。

 

メラトニンは、脳内の睡眠誘発物質で、分泌が増えるほどに眠くなる性質を持っています。朝日を浴びることで、体内時計が正しくリセットされ、セロトニンとメラトニンにも作用するため、心が安定します。

 

健康的に生活リズムを整える習慣を、身につけていきたいものですね。

バナナや大豆製品を食べる

セロトニンを増やすための、簡単な方法をご紹介しましょう。

 

朝食に、セロトニンの分泌を増やす成分を多く含むバナナや大豆製品をとるのがおすすめです。

 

とくにバナナには、セロトニンをつくるために必要な、すべての栄養素が含まれています。調理の必要もなく、手軽に食べられるのがいいですね。

 

 

豆腐、納豆、味噌、醬油などの大豆製品にもたくさん含まれており、たとえば、豆腐の味噌汁やきなこ牛乳は、2つの食材を合わせることでセロトニンをさらに増やすのに効果的です。

 

ほかにも、乳製品、ピーナッツをはじめとするナッツ類、赤身魚、赤身肉、卵、そばなどに含まれています。

 

朝の時間帯にセロトニンの分泌を増やすようにすると、ストレスが消え、しあわせを感じるようになるでしょう。バナナなどは、まさにアンガーマネジメントに有効な食べ物と言えるのではないでしょうか。

 

身体にいいものをとりながら、イライラがおさまっていくといいですね。

怒らない100の習慣

怒らない100の習慣

戸田 久実

WAVE出版

怒りに振り回されていると気づいたら試してほしい、 シンプルなのに効果的な100のこと! ・瞬間的に沸騰する怒り ・時間が経つにつれてフツフツと増殖してくる怒り ・いつまでも引きずってしまう怒り ・他人から伝染され…

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