②Bさんの事例
■転職は考えていないが、現状の世帯年収をキープしながら将来にも備えたい
Bさんは都内の大手製造業で事務職に従事しています。職場環境、人間関係は非常に良好ですが、新型コロナウイルス蔓延の影響で会社の業績悪化がニュースやテレビ、新聞で頻繁に流れるようになり、1社に所属し続けることや今の会社に居続ける将来に漠然とした不安を抱くようになりました。
昨年結婚したBさんは、将来的な家事・育児などを想定し、自分のライフスタイルに合わせた働き方をしたいと思っており、その上で金銭的に余裕のある生活をしたいと漠然と考えていました。結婚をしているBさんの世帯年収は800万円で、今の職場や仕事は好きなため転職は現在考えていません。
そこで将来に備えて今の世帯年収をキープし、将来の子育て費用の貯蓄をするために、複業という選択肢に至りました。すぐに会社の就業規定を確認すると業務時間外のプライベートの時間で行う複業は認められていました。
複業の目的は「世帯年収の現状キープと将来への備え」に設定し、目標は漠然と「今の月収の半分を複業で補填すること」としていましたが、周囲に将来のことを相談しながら、期限を1年半後に設定し、「1年半後に本業と複業の合算月収を1.5倍にすること」と細かく言語化していきました。
ただ、複業をはじめるにあたって何が自分の強みなのか分からなかったため、実際の求人を見ながら自己分析をするところからはじめることにしました。
Bさんは自己分析をする中で、自分の得意なことが業務で普段行っている製造業のP/LやB/Sからコストを計算することで、利益の最大化に貢献できるスキルであると発見しました。強みを見つけたBさんはすぐに複業のマッチングプラットフォームに登録し、本業とは全く異なる商材を扱っている製造業と出会い、複業をはじめることができました。
複業にも慣れてきた頃に他に登録しておいた複業マッチングプラットフォームを通じてITベンチャー企業の経営者から声がかかり、中期経営計画を作成するお手伝いをしてほしいとオファーがありました。
Bさんは今までの経験がIT業界という異業種かつ企業規模も異なるベンチャー企業で活かせると知り、汎用性のある実績を作ることができたと同時に、会社の肩書を外しても活躍できるという圧倒的な自信につながりました。