フィリピン「インフレ環境下」もIMF「GDP成長率予測」5%→6%に引き上げ

4月24日週「最新・フィリピン」ニュース

フィリピン「インフレ環境下」もIMF「GDP成長率予測」5%→6%に引き上げ
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今回はフィリピンのマクロ経済の状況を最新のGDP成長率と国際収支の数値からみていきます。

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2023年GDP成長率…上方修正の要因は?

国際通貨基金(IMF)によると、フィリピンは今年、堅調な消費者需要と中国の経済活動再開に支えられて、成長の勢いを維持する可能性が高いとしています。中国の経済活動再開は、フィリピンの純輸出の増加と観光客の増加につながるとみられています。

 

IMFは最新の世界経済見通しレポートで、フィリピンの2023年の国内総生産(GDP)成長予測を、1月時点での予測5%から6%に引き上げました。これは、政府の今年の目標である6~7%の下限と一致。昨年第4四半期の業績が予想を上回ったことと、消費者の強い需要により、フィリピンの成長予測が上方修正されました。

 

フィリピン経済は第4四半期に年率7.2%で拡大し、2022年の通年成長率は7.6%となり、1976年以来の高い成長率を示しました。国内消費が成長を後押しし、フィリピン人が外食や旅行への支出を増やしたことが主な要因です。

 

一方で、インフレ率の上昇は懸念事項であり、インフレ率は1年間にわたり、フィリピン中央銀行(BSP:Bangko Sentral ng Pilipinas)の目標範囲2~4%を上回っています。

 

インフレ率は2月の8.6%から3月には7.6%に減速し、第1四半期の平均は8.3%になりました。サービス部門の価格上昇により、フィリピンのインフレはより広範囲に及んでいます。インフレ率は、2022年の5.8%から2023年には平均で約6.3%に上昇するとIMFは予想。フィリピン中央銀行が早期に行動し、断固として行動するという点で非常に称賛に値すると述べています。

フィリピン「国際収支」は黒字に転換

フィリピンの国際収支(BoP)は、3月に2月のマイナスから一転、12億7000万ドルのプラスに転じました。これは主に、中央政府による対外借入と中央銀行による海外投資からの収益によるものです。

 

3月の黒字は1年前の7億5,400万ドルの黒字も大きく上回りました。この黒字は、1月の30億8,000万ドル以来の黒字となりました。

 

国際収支の黒字は、より多くの資金が国に入っていることを示し、赤字は、より多くの資金が国から流出したことを意味します。

 

3月の黒字は、貿易赤字の縮小に支えられた面もあります。貿易赤字は、輸出と輸入の両方が弱まる中、4ヵ月ぶりの低水準になりました。貿易赤字は2月に38億8,000万ドルに縮小し、2022年11月の37億2,000万ドル以来の低い水準となりました。商品の輸出は前年比18.1%減の50億8,000万ドル、輸入は前年比12.1%減の89億5,000万ドルでした。

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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