移住への不安を取り除く方法
ここまで移住に関するさまざまな話題をとりあげましたが、完全に不安を払拭するには至っていないかもしれません。そこで以下では、対策方法と具体的に取るべき行動について解説します。
移住に関する相談窓口
移住に関心を持つ人が増えた結果、以前と比べて情報収集できる機会は増加しました。対面・非対面を問わず、移住相談窓口は数多く設置されています。
・ピタマチ
まだ移住候補地が決まっていない人でも、気軽に相談できます。「理想の暮らし診断」で移住したい場所を選び、自治体とのマッチングを待ちましょう。担当者からメッセージが届いたら、直接やり取りして疑問をぶつけてみてください。とりあえず「暮らしの診断スタート」で移住先を探してみるところから始めてみてもいいですね。
・LOCAL MATCH
仕事・暮らし・生涯設計を軸に移住をサポートするプラットフォームです。リサーチはもちろん、仕事探しも可能。移住に関する相談をしたい人向けに、条件ごとに相談窓口を調べられます。相談の形態や地域の特徴など、細かい条件を指定することもできますよ。メッセージ機能を使って自治体の担当者とつながれば、効率よく情報収集できるでしょう。
・たびすむ
「移住ワーケーションAI診断」で、相性のいい自治体を探せるプラットフォームです。自治体とのマッチング機能がメインのため、これから移住先を探す人に最適でしょう。移住に関するコラムが多数掲載されており、経験者の生の声を参考にできます。
・ふるさと回帰支援センター
東京の有楽町にある移住相談所です。対面とオンラインの他、電話での相談にも対応しています。予約が必要ですので、こちらからお申し込みください。資料の閲覧のみが目的の場合は、予約なしで来所しても大丈夫です。専門の相談員が常駐しているため、安心してご相談いただけますよ。
【公式サイトはこちら】
https://www.furusatokaiki.net/
転職前提での移住スタイルで考え得る選択肢
転職を前提にしている人は、どんな仕事があるかを軸に移住するといいかもしれません。たとえば以下のような選択肢があります。
・事業を継承する
田舎に限らず、後継者不足で事業をたたむケースは珍しくありません。また伝統産業の担い手も足りておらず、貴重な技術が失われる可能性もあるでしょう。
そこで地方の自治体では、事業の継承者となる移住者を呼び込む活動に力を入れています。求人サイトには掲載されていない珍しい仕事もあるため、興味があれば挑戦してみる価値がありますよ。最近では、民間企業でも同様のサービスを提供する動きが見られます。
たとえば「relay」という事業継承マッチングプラットフォームでは、事業を継ぎたい人・継いでもらいたい人を結びつけるサポートをしています。類似のサイトが増えてきているため、事業継承のハードルは以前より低くなっているといえるでしょう。
・住み込みの仕事を探す
田舎に多い一次産業(農業・林業・酪農など)では、住み込みの求人を募集している場合があります。住まいと仕事がセットになっているため、住居費を抑えつつ移住したい人は検討してみるといいでしょう。一次産業に関心がある人にもおすすめです。
注意点としては、現地に行って暮らしを体験してから実行に移すべきでしょう。いきなり生活と仕事が一変すると、環境の変化についていけないリスクがあります。十分な下見と検証は必須だと心得てください。
・地域おこし協力隊に参加する
地域おこし協力隊とは、2009年に総務省が創設した制度です。仕事内容は自治体によって異なるため、募集要項を確認してください。短期から長期まで、お好みの期間を選べるのがメリット。任期は最短だと2泊3日、最長では3年までと、かなりの幅があります。
地域おこし協力隊の最大の魅力は、報酬(最大280万円)と活動費(最大200万円)が支給される点です。単純に計算すると480万円が支払われますが、必ずしも全額支給されるわけではありません。申し込む前に生活費を蓄えておき、現地で働きながら生活費をまかなうイメージですね。
移住後の年収は「準備」で決まる
にわかに注目が集まっている移住ですが、金銭面での不安が足かせとなっているケースは多々あります。お金の問題を危惧している人は、マネープランを作成してみてください。
移住を検討している人は、それぞれ置かれている環境が違います。したがって必要な年収の金額も異なるため、まずは現在の収支を明らかにするところから始めるといいでしょう。無駄な出費を洗い出し、移住後に必要な生活費をシミュレーションしておくと安心です。
もっとも大事なのは、移住のスタイルを定めること。転職の有無が年収を大きく左右するため、それを基準にすると軸がぶれません。この記事を参考に、理想の移住ライフを実現する一歩を踏み出しましょう。
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